エコキュートの電源が入らない原因|リモコンが真っ暗なときの対処法

エコキュートの電源が突然入らなくなったり、リモコンが真っ暗になったりして困っていませんか?

電源が入らない原因は、停電やブレーカーの遮断、リモコンの不具合、本体の故障などさまざまです。

この記事では、症状別の確認方法と7つの原因、自分でできる安全な対処法、修理と交換の判断基準を解説します。

エコキュートの電源が突然入らなくなった
目次

エコキュートの電源が入らない原因は?まず結論

エコキュートの電源が入らない場合、必ずしも本体が故障しているとは限りません。

停電やブレーカーの遮断、リモコンの表示設定などが原因になっている場合もあります。

一方、電気が正常に供給されているのにリモコンが反応しない場合は、リモコンや制御基板などの不具合も考えられます。

最初に確認したいのは、次の5つです。

  1. 家全体が停電していないか
  2. 住宅の分電盤でブレーカーが落ちていないか
  3. エコキュートの漏電遮断器がOFFになっていないか
  4. リモコンの表示だけが消えていないか
  5. エラーコードや異常な音などが発生していないか

ただし、焦げ臭いにおいや煙、電気部品付近の水漏れなどがある場合は、ブレーカーや本体をむやみに操作しないでください。

また、漏電遮断器が繰り返し落ちる場合は、漏電や絶縁不良などの可能性があるため、専門業者による点検が必要です。

症状別|エコキュートの電源が入らない原因チェック表

エコキュートの電源が入らないといっても、実際の症状によって考えられる原因が異なります。

まずは、現在の状態に近いものを確認しましょう。

症状考えられる原因最初に確認すること
リモコンが真っ暗表示節電・停電・電源異常リモコン操作と電源
家全体の電気が使えない停電・住宅側のブレーカー分電盤・停電情報
エコキュートだけ動かない専用ブレーカー・本体異常電源回路の状態
漏電遮断器が落ちている漏電・絶縁不良など安全確認後に点検依頼
リモコンは点灯するが操作できないリモコン・通信・制御異常エラー表示・操作状態
停電後から動かない復電後の制御異常など停電復帰時の案内
電源は入るがお湯が沸かない沸き上げ設定・機器異常エラー・運転設定

このように、リモコンが真っ暗な場合と、リモコンは正常でもお湯が沸かない場合では、確認すべき内容が異なります。

特に注意したいのは、「リモコンの画面が消えている=エコキュート本体の電源が切れている」とは限らないことです。

機種によっては、一定時間操作しないとリモコンの画面やバックライトが消灯する機能があります。

また、リモコンの表示が正常でも、ヒートポンプなどが故障している場合があります。

まずは症状を正しく把握することが大切です。

エコキュートの電源が入らない7つの原因

エコキュートの電源が入らなくなる原因には、住宅側の電気設備によるものと、エコキュート本体によるものがあります。

ここでは、代表的な7つの原因を詳しく解説します。

原因① 住宅のブレーカーが落ちている

エコキュートの電源が入らない場合、最初に確認したいのが住宅の分電盤です。

エコキュートには専用の電気回路が設けられているのが一般的で、分電盤に専用ブレーカーが設置されている場合があります。

そのブレーカーがOFFになっていると、エコキュートに電気が供給されません。

例えば、次のような状態です。

  • 住宅の主幹ブレーカーが落ちている
  • エコキュート専用ブレーカーが落ちている
  • 分電盤内の漏電遮断器が作動している

分電盤に「給湯器」「エコキュート」「電気温水器」などと表示されている場合は、専用回路のブレーカーである可能性があります。

ただし、専用ブレーカーが落ちる原因は、単純な操作ミスだけではありません。

電気回路の異常や機器の故障が関係している場合もあります。

特に、ブレーカーをONにしてもすぐに落ちる場合は、何度も操作せず専門業者へ相談してください。

また、ブレーカー周辺に焦げ臭いにおいや異常な発熱がある場合は、触れないようにしましょう。

原因② 停電や電力供給のトラブル

停電によってエコキュートの電源が入らなくなる場合もあります。

まずは、住宅内の照明やほかの電気設備が正常に使用できるか確認しましょう。

家全体の電気が使えない場合は、停電が発生している可能性があります。

また、住宅全体ではなく、一部の電気回路だけに問題が発生している場合もあります。

確認したい項目は次のとおりです。

  • 家全体が停電していないか
  • 近隣でも停電が発生していないか
  • 電力会社の停電情報が出ていないか
  • 停電後にエコキュートだけ復旧していないか

停電が原因であれば、電力供給が復旧することでエコキュートも使用できるようになる場合があります。

ただし、復電後の操作が必要な機種もあります。

また、落雷などの影響で一時的にリモコン表示が消える場合や、制御機器に不具合が発生する場合もあります。

停電が復旧してもエコキュートが動かない場合は、取扱説明書の停電復帰時の項目を確認しましょう。

停電後の具体的な確認方法については、別の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュートが停電後に動かない原因と対処法

原因③ 貯湯ユニットの漏電遮断器が作動している

エコキュートの貯湯ユニットには、漏電遮断器が設けられている機種があります。

漏電遮断器は、漏電などの異常を検知して電源を遮断するための安全装置です。

この漏電遮断器がOFFになっていると、エコキュートの電源が入らなくなる場合があります。

漏電遮断器が作動する原因としては、次のようなものが考えられます。

  • 電装部品の絶縁不良
  • 配線の劣化や損傷
  • 水分の侵入
  • 漏電遮断器そのものの不具合

ただし、漏電遮断器が落ちたという症状だけで、故障箇所を特定することはできません。

また、漏電遮断器は、住宅の分電盤にある専用ブレーカーとは別に設置されている場合があります。

そのため、分電盤のブレーカーが正常でも、貯湯ユニット側の漏電遮断器がOFFになっている可能性があります。

漏電遮断器はどこにある?

多くのエコキュートでは、貯湯ユニットの前面などに設けられた点検カバー内にあります。

ただし、具体的な位置はメーカーや型番によって異なります。

例えば、ダイキンやパナソニック、三菱電機でも機種によって配置が異なるため、取扱説明書で確認する必要があります。

また、漏電遮断器が繰り返し落ちる場合は、漏電や絶縁不良などの可能性があります。

原因がわからないまま何度もONに戻すことは避けましょう。

メーカー別の漏電遮断器の場所や点検方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュートの漏電遮断器はどこ?場所・確認方法・落ちる原因

原因④ リモコンの表示節電機能が働いている

エコキュートのリモコンが真っ暗になっていても、必ずしも電源が切れているとは限りません。

機種によっては、一定時間操作しないと表示部のバックライトが消灯する機能があります。

例えば、パナソニックのエコキュートには、リモコンの表示節電機能を備えた機種があります。

この機能が有効な場合、しばらく操作しないと画面のバックライトが消えることがあります。

そのため、リモコンが暗くなっていても、通常の操作で表示が戻る場合は故障とは限りません。

ただし、次のような場合は注意が必要です。

  • ボタンを押しても表示が戻らない
  • リモコンの操作音がしない
  • 表示が点滅した後に消える
  • 台所と浴室の両方のリモコンが反応しない

このような場合は、表示節電ではなく、電源供給やリモコン自体に問題がある可能性があります。

また、バックライトが消えているだけの場合と、文字や数字を含めて画面全体が表示されない場合でも、原因が異なることがあります。

原因⑤ リモコン本体や通信系統の不具合

住宅のブレーカーや貯湯ユニットの漏電遮断器が正常でも、リモコンが反応しない場合があります。

この場合、リモコン本体や通信系統に不具合が発生している可能性があります。

エコキュートのリモコンは、貯湯ユニットの制御機器と通信しながら、運転状況の表示や操作を行っています。

そのため、リモコン本体や通信配線などに問題があると、正常に操作できなくなる場合があります。

例えば、次のような症状です。

  • リモコンの画面がまったく表示されない
  • ボタンを押しても反応しない
  • 台所リモコンだけ使用できない
  • 浴室リモコンだけ使用できない
  • 通信異常のエラーコードが表示される

特に、台所リモコンと浴室リモコンのどちらに症状が発生しているかは、故障原因を判断する手がかりになります。

片方だけが反応しない場合は、そのリモコンや配線などの不具合が考えられます。

一方、両方とも反応しない場合は、貯湯ユニット側の電源や制御機器なども確認する必要があります。

ただし、リモコンが反応しないという症状だけで、リモコン交換が必要と判断できるわけではありません。

修理を依頼する際は、どちらのリモコンが反応しないのかを伝えるとよいでしょう。

原因⑥ 電源配線や接続部分に異常がある

エコキュートの電源配線や接続部分に問題が発生すると、正常に電気が供給されなくなる場合があります。

例えば、次のような原因です。

  • 電源配線の接続不良
  • 端子部分の緩みや劣化
  • 配線被覆の損傷
  • 水分の侵入による絶縁不良
  • 電源回路の部品故障

これらの不具合は、外から見ただけでは判断できない場合があります。

また、エコキュートには高電圧の電気回路があるため、利用者自身が配線や端子部分を点検することは危険です。

分電盤や本体の電装部を分解したり、配線を触ったりすることは避けましょう。

特に、焦げ臭いにおいや異常な発熱、繰り返しブレーカーが落ちる症状がある場合は、早めに専門業者へ相談してください。

電源配線や接続部分の異常を調べるには、電圧測定や絶縁抵抗測定などの専門的な点検が必要になる場合があります。

原因⑦ 制御基板など内部部品が故障している

ブレーカーや漏電遮断器に問題がなく、リモコンも反応しない場合は、エコキュート内部の制御機器が故障している可能性があります。

エコキュートには、給湯や沸き上げ運転を制御するための電子基板が組み込まれています。

この制御基板などに不具合が発生すると、リモコンが正常に表示されなかったり、機器が運転できなくなったりすることがあります。

代表的な故障箇所には、次のようなものがあります。

故障箇所主な症状
貯湯ユニットの制御基板リモコン異常・運転停止
電源回路電源が入らない
通信回路リモコンや機器間の通信異常
ヒートポンプ制御基板沸き上げ運転の異常
電源関連部品電源供給や制御の不具合

ただし、これらの故障は一般利用者が外観だけで判断することはできません。

また、リモコンが点灯していても、ヒートポンプ側の故障によってお湯を沸かせない場合があります。

つまり、リモコンの電源が入らない症状と、エコキュートがお湯を沸かせない症状は区別する必要があります。

リモコンは正常に点灯しているのにお湯が沸かない場合は、沸き上げ設定やヒートポンプなど、別の原因が考えられます。

その場合は、沸き上げできない原因を解説した記事も参考にしてください。

【関連記事】エコキュートが沸き上げできない原因は?自分でできる対処法と故障の見分け方

なお、制御基板の交換が必要かどうかは、メーカーや専門業者による点検後に判断します。

使用年数が長い場合でも、故障箇所や修理費用を確認せず、すぐに本体交換を決める必要はありません。

エコキュートの電源が入らないときに自分でできる対処法

エコキュートの電源が入らない場合、すぐに修理を依頼する前に確認できることがあります。

ただし、電源が入らない原因には、停電や設定の問題だけでなく、漏電や電気部品の故障などもあります。

そのため、安全に確認できることと、専門業者に任せるべきことを区別することが大切です。

ここでは、一般家庭でも確認しやすい項目を順番に紹介します。

① 最初に本体周辺の安全を確認する

エコキュートの電源を確認する前に、貯湯ユニットやヒートポンプユニットの周囲に異常がないか確認しましょう。

特に注意したいのは次の症状です。

  • 焦げ臭いにおいがする
  • 本体や配線付近から煙が出ている
  • 電装部付近に水漏れがある
  • ブレーカーが何度も落ちている
  • 本体から異常な音や振動が発生している

このような症状がある場合は、漏電や電気設備の異常が考えられます。

無理に復旧操作を行わず、メーカーや施工業者へ相談してください。

また、エコキュートには高電圧の電気回路があるため、外板や電装部のカバーを取り外して点検することは避けましょう。

② 家全体が停電していないか確認する

エコキュートの電源が突然入らなくなった場合は、住宅全体の電気が正常に使えるか確認しましょう。

例えば、照明やテレビ、エアコンなどが使用できるか確認します。

家全体の電気が使用できない場合は、停電が発生している可能性があります。

また、近隣でも停電が起きている場合は、電力会社の停電情報を確認しましょう。

停電が原因であれば、電力供給が復旧することでエコキュートも正常に戻る場合があります。

ただし、機種によっては復電後に時計や運転設定などの確認が必要です。

停電が復旧してもリモコンが表示されない場合は、次の項目も確認してください。

③ 住宅の分電盤を確認する

家全体の電気が正常に使用できる場合は、住宅の分電盤を確認しましょう。

エコキュートには専用の電気回路が設けられているのが一般的です。

分電盤には「エコキュート」「給湯器」「電気温水器」などと表示された専用ブレーカーが設置されている場合があります。

まずは、そのブレーカーがONになっているか確認してください。

ただし、ブレーカーがOFFになっている原因によっては、電気回路に異常が発生している可能性があります。

そのため、次のような場合は注意が必要です。

  • ブレーカーをONにしてもすぐに落ちる
  • ブレーカー周辺に焦げ臭いにおいがある
  • 異常な発熱がある
  • ブレーカーが破損している

このような場合は、無理に操作せず専門業者へ相談してください。

ブレーカーが落ちた原因がわからない場合は、繰り返しONにすることは避けましょう。

④ 貯湯ユニットの漏電遮断器を確認する

住宅の分電盤が正常でも、貯湯ユニット側の漏電遮断器がOFFになっている場合があります。

エコキュートの漏電遮断器は、多くの機種で貯湯ユニットの点検カバー内に設けられています。

ただし、具体的な位置はメーカーや型番によって異なります。

まずは取扱説明書で漏電遮断器の場所を確認しましょう。

漏電遮断器には、一般的に「ON・OFF」または「入・切」などの表示があります。

レバーがOFFになっている場合は、電源が遮断されている状態です。

ただし、漏電遮断器が落ちた原因がわからない場合や、繰り返し遮断される場合は、漏電や絶縁不良などの可能性があります。

安易に再投入せず、メーカーや施工業者へ相談してください。

漏電遮断器の位置や確認方法については、別の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュートの漏電遮断器はどこ?場所・確認方法・落ちる原因

⑤ リモコンの表示節電機能を確認する

エコキュートのリモコンが真っ暗になっている場合でも、必ずしも電源が切れているとは限りません。

機種によっては、一定時間操作しないとバックライトや画面表示が消える機能があります。

例えば、パナソニックの一部機種には、リモコンの表示節電機能が搭載されています。

まずは、取扱説明書に記載されている通常の操作を行い、表示が戻るか確認しましょう。

ただし、次のような場合は単なる表示節電ではない可能性があります。

  • ボタンを押しても表示が戻らない
  • リモコンの操作音がしない
  • 台所と浴室の両方のリモコンが反応しない
  • 画面が一瞬点灯してすぐに消える

このような場合は、電源供給やリモコン、制御機器などの異常も考えられます。

リモコンのボタンを何度も押し続けたり、むやみに電源を入り切りしたりせず、次の切り分けを行いましょう。

リモコンが真っ暗で何も表示されない場合の確認方法

エコキュートの電源が入らないという相談の中でも、特に多い症状の一つが「リモコンが真っ暗」という状態です。

ただし、リモコンが表示されない原因は一つではありません。

表示節電や停電によるものもあれば、リモコン本体や電源回路の不具合が関係している場合もあります。

台所リモコンだけ真っ暗な場合

台所リモコンだけが反応しない場合は、そのリモコン本体や通信配線などに問題が発生している可能性があります。

まずは浴室リモコンが正常に表示されているか確認しましょう。

浴室リモコンが正常に動作する場合は、エコキュート本体への電源供給は行われている可能性があります。

ただし、これだけで台所リモコンの故障と断定することはできません。

確認したいのは次の項目です。

  • 浴室リモコンは正常に表示されるか
  • 台所リモコンの操作音は鳴るか
  • 画面のバックライトだけが消えていないか
  • 以前から表示が薄いなどの症状がなかったか

片方のリモコンだけが反応しない場合は、その状況をメーカーや施工業者へ伝えると原因調査に役立ちます。

浴室リモコンだけ真っ暗な場合

浴室リモコンだけが反応しない場合も、リモコン本体や通信配線などの不具合が考えられます。

浴室リモコンは湿気の多い環境で使用するため、経年劣化や機器内部の不具合が発生する場合があります。

ただし、浴室で使用しているからといって、必ず湿気が故障原因になるわけではありません。

まずは台所リモコンが正常に表示されるか確認しましょう。

また、浴室リモコンの表示が消えていても、台所リモコンで給湯操作ができる場合があります。

ただし、安全に使用できるかどうかは機種や故障状況によって異なるため、異常が疑われる場合はメーカーへ相談してください。

台所と浴室の両方が真っ暗な場合

台所リモコンと浴室リモコンの両方が表示されない場合は、エコキュート本体への電源供給や制御機器などに問題が発生している可能性があります。

この場合は、次の順番で確認しましょう。

  1. 住宅全体が停電していないか
  2. 分電盤のエコキュート専用ブレーカーが正常か
  3. 貯湯ユニットの漏電遮断器が正常か
  4. 停電や落雷の直後ではないか
  5. 以前からエラーや異常が発生していなかったか

ただし、分電盤や漏電遮断器がONになっているからといって、内部の電源回路が正常とは限りません。

両方のリモコンが表示されず、原因が特定できない場合は、メーカーや専門業者への点検依頼を検討しましょう。

リモコンの症状別判断表

症状考えられる原因対応
操作すると表示が戻る表示節電機能正常動作の可能性
台所だけ真っ暗台所リモコン・通信系統症状を確認して相談
浴室だけ真っ暗浴室リモコン・通信系統症状を確認して相談
両方とも真っ暗電源供給・制御機器などブレーカー確認後に点検
一瞬表示されて消える電源・通信・リモコン異常などメーカーに相談
エラー表示後に消える機器の不具合エラー内容を記録

※これは一般的な判断の目安であり、症状だけで故障箇所を確定するものではありません。

ブレーカーが正常なのに電源が入らない場合は?

住宅の分電盤と貯湯ユニットの漏電遮断器がどちらもONになっているのに、エコキュートの電源が入らない場合があります。

この場合は、単純な停電やブレーカー遮断以外の原因も考えられます。

リモコンや通信配線の不具合

リモコン本体や通信配線などに問題があると、電源が供給されていても画面が正常に表示されない場合があります。

特に片方のリモコンだけが反応しない場合は、リモコン側の不具合が考えられます。

ただし、配線の断線や接続不良などは外観だけでは確認できません。

リモコンを分解したり、配線を取り外したりすることは避けましょう。

制御基板や電源回路の不具合

エコキュート内部の制御基板や電源回路に異常が発生している場合もあります。

例えば、次のような症状です。

  • リモコンがまったく表示されない
  • ブレーカーは正常なのに運転しない
  • 電源が入ったり切れたりする
  • 停電後から正常に動作しなくなった

このような場合は、制御基板や電源回路の点検が必要になる可能性があります。

ただし、ブレーカーが正常というだけで基板の故障と判断することはできません。

メーカーや専門業者による診断が必要です。

エコキュートの電源をリセットしても大丈夫?

電源が入らない場合、リセットすれば直るのではないかと考える方もいるでしょう。

実際に、メーカーが特定の症状について、漏電遮断器の操作による復旧方法を案内している場合があります。

ただし、すべてのエコキュートで同じリセット方法が使えるわけではありません。

また、漏電や電気部品の異常が疑われる場合に、電源のON・OFFを繰り返すことは危険です。

メーカーが指定する場合は復旧操作ができることもある

例えば、パナソニックでは、落雷後にリモコン画面が表示されない場合の対処方法を案内しています。

対象となる状況では、遮断器の状態を確認し、指定された方法で復旧操作を行う場合があります。

ただし、これは特定の症状に対するメーカーの案内です。

すべてのメーカー・機種で共通する操作方法ではありません。

また、復旧操作を行ってもリモコン画面が表示されない場合は、販売店やメーカーへの相談が必要です。

リセット操作をしてはいけないケース

次のような場合は、リセット操作を避けてください。

  • 漏電遮断器が何度も落ちる
  • 焦げ臭いにおいや煙が発生している
  • 電装部付近に水漏れがある
  • ブレーカー周辺に異常な発熱がある
  • 電源を入れると異常な音が発生する

このような症状がある場合は、電気設備に異常が発生している可能性があります。

原因がわからないまま通電を繰り返すと、感電や発熱などの危険につながるおそれがあります。

無理に復旧せず、メーカーや専門業者へ相談しましょう。

電源が復旧したら確認すること

メーカーの案内に従って正常に復旧できた場合は、次の項目を確認しましょう。

  • リモコンが正常に表示されるか
  • エラーコードが表示されていないか
  • 時計設定が正しいか
  • 沸き上げ設定が正常か
  • 再び電源が切れないか

機種によっては、停電や電源停止後に設定の確認が必要になる場合があります。

また、電源が復旧しても、タンクのお湯が不足している場合は、すぐに十分なお湯を使用できないことがあります。

ただし、復旧後に再び電源が切れたり、漏電遮断器が落ちたりする場合は、それ以上操作を繰り返さず点検を依頼してください。

エコキュートの修理を依頼すべき5つの症状

自分で確認できる項目をチェックしても電源が入らない場合は、メーカーや専門業者への相談が必要になることがあります。

特に、次の5つの症状がある場合は注意してください。

① ブレーカーが何度も落ちる

専用ブレーカーや漏電遮断器が繰り返し落ちる場合は、漏電や電気回路の異常が考えられます。

何度もONに戻さず、専門業者へ相談してください。

② リモコンがまったく反応しない

停電やブレーカーの状態を確認しても、リモコンがまったく反応しない場合は、リモコンや制御機器などの不具合が考えられます。

特に、台所と浴室の両方のリモコンが反応しない場合は、本体側の電源供給も含めた点検が必要になることがあります。

③ 電源が入ったり切れたりする

一時的にリモコンが表示されても、すぐに消える場合があります。

このような症状が繰り返される場合は、電源回路や制御機器などの不具合が考えられます。

無理に使用を続けず、点検を依頼しましょう。

④ 停電後から正常に動かなくなった

停電や落雷の後から電源が入らなくなった場合は、機器の制御や電装部品に影響が発生している可能性があります。

メーカーが案内する復旧方法を確認しても改善しない場合は、点検を依頼してください。

⑤ 焦げ臭さ・煙・異常な発熱がある

焦げ臭いにおいや煙、異常な発熱がある場合は、電気設備の重大な異常が考えられます。

このような症状がある場合は、復旧操作を試さず使用を中止してください。

煙や火災のおそれがある場合は、安全な場所へ離れ、必要に応じて消防へ通報しましょう。

また、電源を遮断する必要がある場合でも、危険な場所に近づいて操作しないようにしてください。

修理を依頼するときに準備しておきたい情報

メーカーや専門業者へ修理を依頼する場合は、現在の状況を整理しておくと原因調査がスムーズになります。

特に次の情報を確認しておきましょう。

  • メーカー名
  • エコキュートの型番
  • 設置してからの年数
  • 電源が入らなくなった日時
  • 停電や落雷があったか
  • ブレーカーや漏電遮断器の状態
  • 台所・浴室リモコンの表示状態
  • エラーコードの有無

型番は、貯湯ユニットの銘板などに記載されています。

ただし、型番を確認するために電装部のカバーを取り外す必要はありません。

また、修理依頼時には、漏電遮断器が繰り返し落ちるなどの安全上の異常があれば、必ず伝えましょう。

電源が入らない原因を特定するには、電気回路や制御機器などの点検が必要になる場合があります。

使用年数が長いエコキュートでも、故障箇所を確認せずに本体交換を決める必要はありません。

まずは故障原因と修理費用を確認することが大切です。

エコキュートの電源が入らない場合の修理費用

停電やブレーカーの状態を確認してもエコキュートの電源が入らない場合、気になるのが修理費用です。

電源が入らない原因には、リモコンの故障や制御基板の不具合、電源配線の異常などがあります。

そのため、修理費用は故障箇所によって大きく異なります。

また、ブレーカーが正常なのに電源が入らない場合と、漏電遮断器が繰り返し落ちる場合では、点検内容も異なります。

電源が入らない症状の修理費用目安

ダイキン工業が公表しているエコキュートの修理料金を参考にすると、次のようになります。

症状修理費用の目安(税込)
運転しない(漏電遮断器は正常)49,000〜64,000円程度
リモコンで操作できない73,000〜109,000円程度
漏電遮断器が繰り返し落ちる点検後に見積もり
電源配線の異常点検後に見積もり
制御基板などの重大な故障故障箇所によって異なる

※ダイキン工業の公式修理目安を参考にしています。保証期間終了後にメーカーへ直接依頼する場合の金額であり、他メーカー共通の修理相場ではありません。

※出張料・技術料・部品代などを含む目安ですが、実際の費用は機種や設置状況、故障内容によって変わります。

特に注意したいのは、リモコンが真っ暗だからといって、必ずリモコン自体が故障しているとは限らないことです。

例えば、台所と浴室の両方のリモコンが反応しない場合は、貯湯ユニットの電源回路や制御基板なども考えられます。

一方、片方のリモコンだけが反応しない場合は、そのリモコンや通信配線に原因がある可能性があります。

修理費用を正確に判断するには、故障箇所の特定が必要です。

リモコンの故障なら本体交換は不要な場合もある

電源が入らない原因がリモコン本体にある場合は、リモコン交換によって改善する可能性があります。

この場合、エコキュート全体を交換する必要はありません。

ただし、使用年数が長い機種では、対応するリモコンの修理部品が供給終了となっている場合があります。

そのため、修理を依頼する際は次の項目を確認しましょう。

  • リモコン本体が故障しているのか
  • 通信配線や制御基板に問題がないか
  • 交換用部品の在庫があるか
  • 修理費用はいくらか
  • 修理後の保証はどうなるか

また、台所リモコンと浴室リモコンでは、機種によって部品代や交換条件が異なる場合があります。

「リモコンの表示が消えた=エコキュート本体を交換する」と判断する必要はありません。

制御基板が故障した場合は修理費を確認する

エコキュート内部の制御基板や電源回路が故障している場合は、部品交換が必要になることがあります。

制御基板は、給湯や沸き上げなどの運転を制御する重要な部品です。

そのため、基板の不具合によってリモコンが表示されなくなったり、本体が運転できなくなったりする場合があります。

ただし、基板を交換すれば必ず直るとは限りません。

電源回路や通信配線など、ほかの部分に原因がある場合もあります。

専門業者による点検を受け、故障箇所と修理内容を確認してから判断しましょう。

修理を見送っても点検費用が発生することがある

エコキュートの修理では、現地で故障原因を調査することがあります。

ダイキンでは、点検を実施した後に修理を見送った場合でも、出張料と点検費が発生する場合があると案内しています。

例えば、点検の結果、修理費が高額になることがわかり、本体交換を選ぶ場合などです。

そのため、修理を依頼する前に次の内容も確認しておきましょう。

  • 出張料と点検費用
  • 修理を見送った場合の費用
  • メーカー保証や延長保証の有無
  • 修理部品の供給状況

特に、10年以上使用しているエコキュートでは、必要な修理部品が確保できない場合もあります。

電源が入らないエコキュートは修理と交換どちらがおすすめ?

エコキュートの電源が入らない場合でも、すぐに本体交換を決める必要はありません。

判断するときは、使用年数・故障箇所・修理費用の3つを比較することが大切です。

特に、電源関係の故障では、リモコンや一部の電気部品だけの交換で改善する場合もあります。

一方、長期間使用していて高額な修理が必要になった場合は、本体交換も検討する価値があります。

使用年数別の修理・交換判断

使用年数判断の目安
5年未満保証を確認し、修理を優先
5〜9年故障箇所と修理費用を確認
10〜12年修理と交換の費用を比較
13〜15年高額修理なら交換も積極的に検討
15年以上部品供給状況を確認し、交換も検討

※使用年数は判断材料の一つです。10年以上使用しているからといって、必ず交換が必要になるわけではありません。

例えば、使用開始から12年が経過していても、修理可能なリモコンの不具合だけであれば、修理を選ぶ余地があります。

一方、同じ12年目でも、制御基板やヒートポンプなどの複数箇所に不具合があり、修理費が高額になる場合は交換も比較した方がよいでしょう。

修理費用と交換費用を比較して判断する

エコキュートの交換費用は、本体価格と工事費を合わせて35万〜55万円程度が一つの目安です。

ただし、メーカーやタンク容量、設置条件によって費用は異なります。

例えば、次のような場合を考えてみましょう。

項目修理する場合交換する場合
費用の例10万円40万円
機器本体現在の機器を使用新品に交換
他の部品の経年劣化残る更新される
保証修理内容による新しい製品保証
今後の故障リスク使用年数に応じて残る経年劣化によるリスクを低減

※金額は比較方法を説明するための仮定です。実際の見積額ではありません。

この例では、修理費10万円に対して交換費40万円となり、差額は30万円です。

修理によって今後も長く使用できるのであれば、修理の方が経済的でしょう。

しかし、10年以上使用していて過去にも何度か故障している場合は、別の部品が故障する可能性も考える必要があります。

そのため、今回の修理費だけでなく、今後何年使用する予定なのかも踏まえて判断しましょう。

【関連記事】エコキュート故障は修理と交換どっち?迷ったときの判断基準

修理と交換で迷う場合は交換費用も確認する

修理費用が高額な場合や、使用年数が長い場合は、交換費用も調べておくと判断しやすくなります。

特に、電源が入らない原因が制御基板などの内部故障だった場合は、部品の供給状況も確認する必要があります。

交換費用の目安だけでなく、工事費や既存機器の撤去費用、保証内容も合わせて確認しましょう。

【関連記事】エコキュート交換費用の工事費込みリアル相場【2026年最新版】

10年以上使用していて高額修理が必要なら、交換費用も比較してみましょう。

エコキュートの電源が入らない場合でも、修理で改善できる可能性があります。

ただし、点検の結果、高額な修理が必要とわかった場合は、交換費用も確認しておくと判断しやすくなります。

修理見積もりと交換見積もりを比較して、費用や保証内容に納得できる方法を選びましょう。

よくある質問

Q. エコキュートの電源が突然入らなくなる原因は何ですか?

停電や専用ブレーカーの遮断、漏電遮断器の作動、リモコンや制御基板の故障などが考えられます。

まずは住宅全体が停電していないか確認しましょう。

住宅の電気が正常でもエコキュートだけ動かない場合は、専用ブレーカーや貯湯ユニットの漏電遮断器を確認します。

ただし、焦げ臭さや水漏れなどの異常がある場合は、無理に操作せず専門業者へ相談してください。

Q. リモコンが真っ暗なのは故障ですか?

必ずしも故障とは限りません。

機種によっては、一定時間操作しないと画面やバックライトが消える表示節電機能があります。

通常の操作で表示が戻る場合は、正常な動作の可能性があります。

一方、ボタンを押しても反応せず、画面がまったく表示されない場合は、電源供給やリモコンなどの不具合も考えられます。

Q. ブレーカーが正常なのに電源が入らないのはなぜですか?

住宅の専用ブレーカーがONになっていても、貯湯ユニット側の漏電遮断器がOFFになっている場合があります。

また、リモコンや通信配線、制御基板などに問題がある可能性もあります。

分電盤と漏電遮断器の状態を確認しても原因がわからない場合は、専門業者へ点検を依頼しましょう。

Q. 台所リモコンだけ電源が入らない場合は?

浴室リモコンが正常に動作している場合は、台所リモコン本体や通信配線などの不具合が考えられます。

ただし、台所リモコンが真っ暗だからといって、必ずリモコン本体が故障しているわけではありません。

修理を依頼する際は、台所と浴室のどちらが反応しないのかを伝えると原因調査に役立ちます。

Q. 停電後にエコキュートの電源が入らない場合は?

まず住宅全体の電気が復旧しているか確認してください。

停電が復旧しているのにエコキュートだけ動かない場合は、専用ブレーカーや漏電遮断器などを確認します。

また、機種によっては停電復帰後に時計や運転設定の確認が必要な場合があります。

メーカーが指定する方法でも改善しない場合は、点検を依頼してください。

Q. エコキュートの電源を入れ直せば直りますか?

停電後など、メーカーが指定する特定の症状では、電源の復旧操作によって正常に戻る場合があります。

ただし、すべての機種に共通するリセット方法があるわけではありません。

特に、漏電遮断器が繰り返し落ちる場合や、焦げ臭さなどの異常がある場合は、復旧操作を繰り返さないでください。

Q. 電源が入らない場合でもお湯は使えますか?

タンク内にお湯が残っていても、エコキュートの電源が入らない状態では正常に給湯できない場合があります。

エコキュートは、電気を使って給湯温度や水量などを制御しているためです。

停電時に利用できる非常用取水栓を備える機種もありますが、通常のシャワーや蛇口での給湯とは使用方法が異なります。

安全上の注意点もあるため、利用する場合は取扱説明書を確認してください。

Q. エコキュートの電源が入らない場合、修理費はいくらですか?

修理費用は故障箇所によって異なります。

ダイキンの公式修理目安では、漏電遮断器が正常なのに運転しない場合、49,000〜64,000円程度となっています。

ただし、これはダイキンへ直接修理を依頼する場合の目安であり、すべてのメーカーや故障内容に当てはまるわけではありません。

正確な費用は点検後の見積もりで確認しましょう。

Q. 10年以上使用していて電源が入らない場合は交換ですか?

10年以上使用しているからといって、必ず交換が必要になるわけではありません。

リモコンなどの部品交換で修理できる場合もあります。

ただし、主要部品の故障で修理費用が高額になる場合や、必要な部品が供給終了になっている場合は交換を検討する必要があります。

修理費用と交換費用を比較して判断しましょう。

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まとめ|電源が入らないときは電源供給から確認しよう

以上、エコキュートの電源が入らない原因と対処法についてのお話でした。

エコキュートのリモコンが真っ暗になっていても、必ずしも本体が故障しているとは限りません。

まずは次の項目を確認しましょう。

  • 住宅全体が停電していないか
  • エコキュート専用ブレーカーが落ちていないか
  • 貯湯ユニットの漏電遮断器が正常か
  • リモコンの表示節電機能が働いていないか
  • 台所と浴室のどちらのリモコンが反応しないか
  • エラーコードや異常な音などがないか

停電や表示設定が原因であれば、故障ではない場合もあります。

一方、ブレーカーが正常でも電源が入らない場合や、漏電遮断器が繰り返し落ちる場合は、電気設備の点検が必要です。

特に、焦げ臭さや煙、電装部付近の水漏れなどがある場合は、無理に復旧操作をしないでください。

また、電源が入らないからといって、すぐにエコキュート本体を交換する必要はありません。

まずは故障原因と修理費用を確認し、使用年数や部品の供給状況も考慮して判断することが大切です。

10年以上使用していて高額修理が必要になった場合は、交換費用も比較しておくとよいでしょう。

エコキュートの交換が必要になったら、工事費込みの総額を比較しましょう。

電源が入らない原因が重大な故障で、本体交換が必要になった場合は、交換業者によって価格や保証内容が異なります。

本体価格だけでなく、撤去費用や追加工事費、工事保証まで比較して選ぶことが大切です。

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建築・設備分野に携わる技術系サラリーマン。
1級建築施工管理技士・管工事施工管理技士・第二種電気工事士などを保有。
エコキュートの開発経験と実使用(パナソニック→ダイキン)をもとに、現場+ユーザー目線で解説しています。
【無駄な交換をさせない】がモットーです。

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