「エコキュートの沸き増しって何?」、「昼間に沸き増しすると電気代が高くなるって本当?」、「なるべく沸き増ししないほうがいいの?」
エコキュートを使い始めると、「沸き増し」という機能が気になる方は多いでしょう。
結論から言うと、沸き増しはお湯が足りなくなったときに追加でお湯を作る便利な機能です。
ただし、昼間に何度も沸き増しをすると、深夜だけで運転する場合より電気代が高くなる可能性があります。
とはいえ、1〜2回沸き増ししただけで極端に電気代が上がるわけではありません。
この記事では、沸き増しの仕組みや電気代への影響、頻繁に沸き増しする原因、節約する方法まで詳しく解説します。

結論|沸き増しは便利な機能だが、頻繁に使うなら原因を確認しよう
まず結論です。
沸き増しは故障ではなく、エコキュートに標準搭載されている正常な機能です。
お湯が不足しそうになったとき、自動または手動で追加のお湯を作り、湯切れを防いでくれます。
ただし、
- 毎日のように沸き増ししている
- 昼間に何度も運転している
という場合は、
- 容量が小さい
- お湯の使いすぎ
- 設定の問題
などが隠れている可能性があります。
たまに使う程度なら心配ありませんが、頻繁に沸き増しするなら原因を確認したほうがよいでしょう。
エコキュートの「沸き増し」とは?
沸き増しとは、タンク内のお湯が不足したときに追加でお湯を作る機能です。
通常、エコキュートは電気料金が安い深夜時間帯に翌日使う分のお湯をまとめて沸かします。
例えば、
- 夜間に370L分のお湯を作る
- 昼間はそのお湯を使う
という流れで運転しています。
しかし、
予定より多くお湯を使うと、タンク内のお湯が不足してしまいます。
そのときに動くのが「沸き増し」です。
ヒートポンプユニットが再び運転し、不足した分だけお湯を追加で作ります。
そのため、お湯切れを防ぎ、いつでもお湯が使えるようになっています。
自動沸き増しと手動沸き増しの違い
エコキュートには、大きく分けて2種類の沸き増しがあります。
自動沸き増し
最近のエコキュートで最も多いのが、自動沸き増しです。
タンク内の残湯量が少なくなると、本体が自動で判断して運転を開始します。
利用者が操作しなくても、
「このままではお湯が足りなくなる」
と判断すると、自動的に追加のお湯を作ってくれます。
手動沸き増し
リモコンには「沸き増し」ボタンが付いている機種もあります。
例えば、
- 来客がある
- 家族が泊まりに来る
- 大人数でお風呂に入る予定
など、お湯をたくさん使うことが分かっている日は、事前に手動で沸き増ししておくことができます。
必要なタイミングでお湯を増やせるため、湯切れ対策として便利な機能です。
沸き増しすると電気代は高くなる?
多くの方が一番気になるポイントでしょう。
結論としては、
昼間に沸き増しすると、深夜だけで沸かすより電気代は高くなる傾向があります。
理由は、エコキュートが最も効率よく運転できるのは、電気料金が安い深夜時間帯だからです。
昼間の時間帯は、
- 電気料金が高い
- 外気温が高くヒートポンプの効率が変わる場合がある(季節による)
などの影響で、深夜運転よりコストが高くなることがあります。
とはいえ、
たまに1回沸き増しした程度で、電気代が大幅に上がる心配はありません。
問題なのは、毎日のように昼間の沸き増しが続くケースです。
沸き増しは故障ではない
「昼間にヒートポンプが動き始めたから故障したのでは?」
と思う方もいます。
しかし、沸き増し運転自体は正常な動作です。
実際には、
- 来客があった日
- 長時間シャワーを使った日
- お風呂を何度も入れ替えた日
など、お湯をたくさん使えば自動で沸き増しすることがあります。
そのため、一度動いたからといって故障を疑う必要はありません。
ヒートポンプ太郎「『昼間に動き出したから壊れた!』という相談は意外と多いですが、実際には沸き増し運転だったというケースがほとんどです。まずはリモコンの表示や残湯量を確認してみましょう。」
沸き増しが頻繁に起こる原因
沸き増しは正常な機能ですが、毎日のように発生する場合は何らかの原因があります。
代表的な原因を見ていきましょう。
原因① お湯を使いすぎている
最も多い原因が、お湯の使用量が想定より多いことです。
例えば、
- 家族全員が長時間シャワーを使う
- 浴槽のお湯を何度も入れ替える
- 追いだきを頻繁に使う
- 来客が多い
などです。
エコキュートは前日の使用量を学習して翌日のお湯を作ります。
しかし、急に使用量が増えると、お湯が不足して沸き増し運転が始まります。
原因② タンク容量が合っていない
370Lのエコキュートを使用している家庭でも、
- 子どもが成長した
- 家族が増えた
- 二世帯住宅になった
など、生活スタイルが変わると容量不足になることがあります。
以前は問題なかったのに、
最近になって毎日のように沸き増しするようになった場合は、容量不足を疑ってみましょう。
原因③ おまかせ設定が合っていない
多くのエコキュートには、
- おまかせ
- おまかせ節約
- 多め
- 少なめ
などの沸き上げ設定があります。
例えば、「少なめ」や「おまかせ節約」に設定していると、お湯を控えめに作るため、使用量が多い日は沸き増しが発生しやすくなります。
反対に、「多め」に変更すると、翌日に作るお湯が増えるため、沸き増しの回数を減らせる場合があります。
原因④ 季節による使用量の変化
冬になると、
- シャワー時間が長くなる
- お風呂にゆっくり浸かる
- 給水温度が低くなる
ため、お湯の消費量が増えます。
その結果、夏は問題なかった家庭でも、冬だけ沸き増しすることがあります。
これは故障ではなく、季節による自然な変化です。
どんな家庭が沸き増ししやすい?
次のような家庭では、沸き増しが発生しやすい傾向があります。
- 高校生以上のお子さんがいる
- 家族全員が夜に続けて入浴する
- シャワー時間が長い
- 来客が多い
- 二世帯住宅
- 毎日浴槽へお湯を張る
このような家庭では、お湯の使用量が多いため、自動沸き増しが働きやすくなります。
沸き増しすると電気代はどれくらい上がる?
「沸き増ししたら数千円も高くなるの?」
と心配する方もいますが、そのようなケースは多くありません。
たまに1回沸き増しした程度なら、毎月の電気代が大きく変わることはありません。
問題なのは、
毎日のように昼間の沸き増しが発生している場合です。
昼間は深夜より電気料金が高いため、
毎日繰り返すと年間ではそれなりの差になる可能性があります。
毎日沸き増しするなら容量不足のサインかも
たまに沸き増しするのは正常です。
しかし、
- 毎日夕方になると沸き増しする
- 毎晩ヒートポンプが動いている
- お湯切れ寸前になることが多い
という状態なら、現在の容量では足りていない可能性があります。
特に、
- 2人暮らしから4人家族になった
- 子どもが高校生になった
など生活が変わった場合は、以前の容量では不足することがあります。
沸き増しを減らす方法
沸き増しを減らすには、お湯の使い方を少し工夫するだけでも効果があります。
例えば、
- 家族が続けて入浴する
- シャワー時間を短くする
- 必要以上に追いだきをしない
- 沸き上げ設定を見直す
こうした工夫で、昼間の沸き増しを減らせることがあります。
また、長期間にわたって毎日沸き増しする場合は、容量や設定が生活スタイルに合っているか見直すことも大切です。
ヒートポンプ太郎「毎日沸き増ししているなら、『故障かな?』ではなく、『お湯の使い方が変わっていないかな?』と考えてみてください。設定を見直すだけで改善するケースも多いですよ。」
手動沸き増しはどんなときに使う?
手動沸き増しは、「今日はお湯をたくさん使いそう」と分かっている日に使う機能です。
例えば、次のような場面で役立ちます。
- 親戚や友人が泊まりに来る
- お盆や年末年始で家族が集まる
- 子どもが友達を連れてくる
- 大人数でお風呂に入る予定がある
事前に沸き増ししておけば、お湯切れを心配せずに済みます。
毎日使う機能ではなく、「必要な日だけ使う」という考え方がおすすめです。
沸き増しはしないほうがいい?
「電気代がもったいないから、沸き増しは絶対しないほうがいい」
と思う方もいます。
しかし、それは少し違います。
沸き増しは、お湯が足りなくなったときのために用意された正常な機能です。
無理に我慢して、
- シャワーを途中で止める
- お風呂を諦める
必要はありません。
たまに利用する程度であれば、電気代への影響はそれほど大きくありません。
重要なのは、
毎日のように沸き増しが必要になっていないかです。
頻繁に使う場合は、設定や容量を見直したほうがよいでしょう。
沸き増しで電気代を抑えるコツ
できるだけ昼間の沸き増しを減らしたいなら、次のポイントを意識してみましょう。
お湯を続けて使う
家族が時間を空けて入浴すると、その都度お湯を使うことになります。
できるだけ続けて入浴すると、
- 浴槽の温度が下がりにくい
- 追いだきの回数が減る
ため、お湯を効率よく使えます。
シャワー時間を見直す
シャワーは意外と多くのお湯を使います。
10分程度でも約100Lのお湯を消費することがあります。
家族全員が長時間シャワーを使うと、想像以上にお湯が減るため、少し意識するだけでも節約につながります。
沸き上げ設定を見直す
「おまかせ節約」になっている場合は、お湯を少なめに作る設定になっています。
毎日のように沸き増しするなら、
「おまかせ」や「多め」に変更することで改善する場合があります。
機種によって名称は異なりますので、取扱説明書やリモコン表示を確認してみましょう。
容量が合っているか確認する
家族構成が変わっている場合は、
現在の容量では足りなくなっている可能性があります。
例えば、
- 子どもが高校生になった
- 二世帯住宅になった
- 在宅勤務が増えた
など、お湯の使用量が増えているなら、容量不足も考えられます。
沸き増しが止まらないときは故障?
「ずっと沸き増ししている」
「毎日何時間も運転している」
という場合は、故障を疑う方もいるでしょう。
まず確認したいポイントは次のとおりです。
- リモコンにエラーコードは表示されていないか
- お湯は正常に出ているか
- 残湯量表示は減っていないか
- 設定が「常時沸き増し」になっていないか
これらに問題がなければ、まずは設定や使用状況を確認してみましょう。
修理が必要になるケース
次のような症状がある場合は、単なる沸き増しではなく故障の可能性があります。
- エラーコードが表示されている
- 沸き増ししてもお湯が増えない
- お湯がぬるいまま改善しない
- ヒートポンプが異常音を出している
- 何度リセットしても改善しない
このような場合は、無理に使い続けず、メーカーや修理業者へ相談することをおすすめします。
10年以上使っているなら交換も検討
エコキュートの寿命は一般的に10〜15年程度です。
もし、
- 10年以上使用している
- 修理歴が増えている
- 毎年のように不具合が起きる
という状態であれば、高額修理になる前に交換を検討するタイミングかもしれません。
特にヒートポンプユニットや制御基板などの故障は修理費が高額になることがあります。
ヒートポンプ太郎「沸き増しは『使ってはいけない機能』ではありません。必要なときに使うのが正しい使い方です。ただし、毎日頼っている状態なら、お湯の使い方や設定、容量が今の暮らしに合っているか、一度見直してみることをおすすめします。」
よくある質問(FAQ)
沸き増しすると電気代はどれくらい上がりますか?
たまに沸き増しをする程度であれば、電気代が大幅に高くなることはありません。
ただし、昼間に毎日のように沸き増しを繰り返している場合は、深夜だけで運転するより電気代が高くなる可能性があります。
まずは、お湯の使い方や沸き上げ設定を見直してみましょう。
沸き増しは毎日しても大丈夫ですか?
機能としては問題ありません。
ただし、毎日沸き増しが必要な状態は、
- 容量不足
- お湯の使いすぎ
- 沸き上げ設定が少ない
などの原因が考えられます。
頻繁に沸き増ししている場合は、一度原因を確認することをおすすめします。
手動沸き増しと自動沸き増しは何が違いますか?
自動沸き増しは、お湯が不足しそうになると本体が自動で運転する機能です。
手動沸き増しは、来客や帰省など、お湯を多く使うことが分かっている日に利用者がリモコンから操作する機能です。
沸き増し中でもお湯は使えますか?
はい。
多くの機種では、沸き増し運転中でも通常どおりお湯を使えます。
ただし、一時的に運転音が大きくなることがあります。
夜間に沸き増しすることもありますか?
あります。
電力会社の料金プランや設定によっては、夜間時間帯に追加で沸き上げることがあります。
深夜料金の時間帯であれば、昼間に沸き増しするより電気代への影響は少なくなります。
沸き増ししてもお湯が増えません
沸き増しをしても残湯量が増えない場合は、
- エラーコードが表示されている
- ヒートポンプの故障
- センサーの異常
などが考えられます。
一度リセットして改善しない場合は、メーカーや修理業者へ相談しましょう。
沸き増しを減らすにはどうすればいいですか?
次のような方法が効果的です。
- 家族が続けて入浴する
- シャワー時間を短くする
- 沸き上げ設定を見直す
- 追いだきを減らす
- 家族構成に合った容量を選ぶ
日頃のお湯の使い方を少し見直すだけでも、沸き増しの回数を減らせることがあります。
沸き増しが多いと感じたら確認したいチェックリスト
最近になって沸き増しが増えたと感じたら、次の項目を確認してみましょう。
- □ 家族が増えていないか
- □ 子どもが成長してシャワー時間が長くなっていないか
- □ 来客や宿泊が増えていないか
- □ 「おまかせ節約」など控えめな設定になっていないか
- □ エラーコードは表示されていないか
- □ エコキュートを10年以上使用していないか
1つでも当てはまる場合は、お湯の使用状況や本体設定を見直すことで改善する可能性があります。
エコキュート交換前は容量も見直そう
毎日のように沸き増ししている場合は、
現在の生活スタイルに容量が合っていない可能性があります。
例えば、
- 2人暮らしから4人家族になった
- 子どもが高校生になった
- 二世帯住宅になった
など、お湯の使用量が増えている場合は、370Lから460Lへの変更を検討する価値があります。
交換時は、
- 容量
- メーカー
- 保証内容
- 工事品質
- 価格
まで比較して選ぶことが大切です。
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沸き増しや容量選びについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
沸き増しのまとめ
以上、「エコキュートの沸き増しとは?」について解説しました。
沸き増しは、お湯が不足したときに追加でお湯を作る正常な機能です。
たまに利用する程度であれば、電気代への影響はそれほど大きくありません。
しかし、
- 毎日のように沸き増しする
- 昼間に頻繁に運転する
- 湯切れが増えた
という場合は、お湯の使い方や沸き上げ設定、タンク容量が現在の生活に合っていない可能性があります。
まずは設定や使用状況を確認し、それでも改善しない場合は容量の見直しや点検を検討するとよいでしょう。
エコキュートは10年以上使う設備です。
「沸き増しが多いな」と感じたら、それは今の暮らしを見直すサインかもしれません。
ヒートポンプ太郎「沸き増しは故障ではなく、湯切れを防ぐための便利な機能です。ただし、毎日頼るようになったら、お湯の使い方や設定、容量が今の生活に合っているかを一度確認してみてください。それだけで電気代を抑えられるケースもあります。」