おひさまエコキュートのデメリット7選|導入前に知っておきたい注意点

おひさまエコキュートは、太陽光発電の余剰電力を利用して昼間にお湯を沸かす新しいタイプのエコキュートです。

電気代の節約や自家消費率の向上が期待できることから、太陽光発電を設置している家庭を中心に人気が高まっています。

しかし、メリットばかりに注目して導入すると、「思ったほど電気代が下がらなかった」「普通のエコキュートでもよかったかも」と後悔するケースもあります。

実際には、家族構成や電気料金プラン、太陽光発電の容量によって向き・不向きが大きく変わる設備です。

ここでは、おひさまエコキュートを検討している方が知っておきたい7つのデメリットを詳しく解説します。

おひさまエコキュートのデメリットとは

目次

1. 太陽光発電がないとメリットを活かしにくい

おひさまエコキュート最大の特徴は、昼間に太陽光発電でつくった余剰電力を使ってお湯を沸かすことです。

そのため、太陽光発電を設置していない家庭では、本来のメリットをほとんど活かせません。

通常のエコキュートは夜間の安い電気料金を利用しますが、おひさまエコキュートは昼間の電気を利用することが前提です。

太陽光発電がなければ昼間の電気料金で沸き上げることになるため、かえってランニングコストが高くなる可能性があります。

これから太陽光発電を導入する予定があるなら候補になりますが、設置予定がない場合は通常のエコキュートの方が適しているケースも少なくありません。

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2. 天候によって節約効果が変わる

太陽光発電は、晴れている日はたくさん発電できますが、曇りや雨の日は発電量が少なくなります。

そのため、おひさまエコキュートの節約効果も天候によって変動します。

とはいえ、「雨の日はお湯が使えなくなる」という心配はありません。

発電量が不足した場合は、自動的に電力会社から電気を購入してお湯を沸かすため、生活に支障が出ることはほとんどありません。

ただし、梅雨や冬場など発電量が少ない時期は、自家消費できる割合が減り、想定よりも電気代が高くなることがあります。

年間を通してどれくらい発電するのかをシミュレーションしてもらうと安心です。


3. 売電収入が減る可能性がある

おひさまエコキュートでは、昼間に発電した電気を売電する代わりに自宅で消費します。

つまり、自家消費が増えるほど売電量は減ります。

現在はFIT制度終了後(卒FIT)の家庭も増え、売電価格は以前よりかなり下がっています。

そのため、多くの家庭では「売るより使う方がお得」と言われています。

しかし、売電契約や地域によっては、まだ売電した方がメリットがあるケースもあります。

導入前には次の項目を確認しましょう。

  • 現在の売電単価
  • 電気料金単価
  • 太陽光発電容量
  • 年間発電量
  • 家族の昼間の在宅時間

これらを比較すると、おひさまエコキュートが本当にお得になるか判断しやすくなります。


4. 初期費用が通常のエコキュートより高くなることがある

おひさまエコキュートは、通常のエコキュートよりも太陽光との連携機能が追加されているため、本体価格が高めになる場合があります。

さらに、

  • 太陽光との接続工事
  • 配線工事
  • リモコン交換
  • HEMSとの接続

などが必要になるケースでは、工事費も増えることがあります。

ただし、導入時期によっては国や自治体の補助金制度を利用できる可能性があります。

補助金を利用すれば、実際の自己負担額は大きく変わることもあります。

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5. 深夜料金プランの方がお得な家庭もある

「おひさまエコキュート=必ず電気代が安くなる」とは限りません。

例えば、

  • 夜間料金が非常に安い契約
  • 太陽光発電容量が4kW未満
  • 日中は家族全員が外出している
  • 発電量が少ない立地

このような家庭では、従来のエコキュートの方が電気代を抑えられる場合があります。

反対に、

  • 卒FIT
  • 太陽光6kW以上
  • 昼間に余剰電力が多い
  • オール電化住宅

という家庭では、おひさまエコキュートとの相性が良い傾向があります。

家庭によって最適な給湯方法は異なるため、電気料金プランまで含めて比較することが大切です。


6. 対応メーカーや機種が限られる

おひさまエコキュートは、すべてのメーカー・機種が対応しているわけではありません。

また、

  • 太陽光メーカー
  • パワーコンディショナー
  • HEMS
  • 分電盤

との組み合わせによって、利用できる機能が異なることもあります。

そのため、価格だけで業者を選ぶと、

「設置はできたけれど連携機能が使えなかった」

というトラブルにつながる可能性もあります。

交換時には、

  • 現在の太陽光設備
  • 設置できる機種
  • 必要な追加工事

まで確認してくれる施工会社を選びましょう。

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7. 設定を理解しないと節約効果が半減する

おひさまエコキュートは設置するだけで最大限節約できるわけではありません。

実は、運転設定によって節約効果が大きく変わります。

例えば、

  • 沸き上げ時間
  • 昼間優先運転
  • 余剰電力優先設定
  • 沸き増し設定

などを適切に設定していないと、不要な時間帯に電気を使ってしまうことがあります。

導入後は施工業者に設定方法を確認し、自宅の生活スタイルに合わせて調整すると、より高い節約効果が期待できます。

また、家族構成が変わったり、お湯の使用量が増えたりした場合も、設定を見直すことで無駄な電力消費を抑えられます。


おひさまエコキュートの代表的なメーカー・型番一覧

おひさまエコキュートは、すべてのメーカーが販売しているわけではありません。

また、メーカーごとに搭載されている機能や特徴が異なるため、価格だけで選ぶのではなく、自宅の太陽光発電設備との相性や家族構成も考慮することが大切です。

ここでは、代表的なおひさまエコキュートのメーカーと主な型番を紹介します。

メーカー370Lの代表機種460Lの代表機種特徴
パナソニックHE-Y37LQVHE-Y46LQVAIエコナビ・昼間沸き上げに対応
ダイキンEQ37XFPVEQ46XFPV高圧給湯・ウルトラファインバブル対応
三菱電機SRT-B376U-PVSRT-B466U-PVバブルおそうじ・ホットあわーなど独自機能
コロナCHP-37AY5VCHP-46AY5Vシンプルで価格を抑えやすいモデル

※型番はモデルチェンジによって変更される場合があります。最新の対応機種は販売店やメーカーへご確認ください。

パナソニック

パナソニックは、おひさまエコキュートの代表的なメーカーです。

「HE-Yシリーズ」は太陽光発電の余剰電力を活用し、昼間に効率よくお湯を沸かせるのが特徴です。

AIエコナビによって、お湯の使用量を学習しながら最適な沸き上げを行うため、無駄な電力消費を抑えられます。

太陽光発電との連携機能も充実しており、初めておひさまエコキュートを導入する家庭にも人気があります。

ダイキン

ダイキンの「XFPシリーズ」は、高圧給湯と快適性を重視したモデルです。

シャワーの勢いが強く、2階や3階でも使いやすい点が魅力です。

また、機種によってはウルトラファインバブル機能を搭載しており、お風呂や配管を清潔に保ちやすいメリットもあります。

普段からシャワーをよく使う家庭や、水圧を重視したい方に向いています。

三菱電機

三菱電機は、省エネ性能だけでなく、お手入れのしやすさにも力を入れています。

代表機種には「バブルおそうじ」や「ホットあわー」などの独自機能が搭載されているモデルもあり、配管の汚れを軽減したり、入浴時の快適性を高めたりできるのが特徴です。

お風呂を毎日使う家庭では、こうした機能も選ぶポイントになります。

コロナ

コロナは、エコキュートをいち早く販売したメーカーとして知られています。

おひさまエコキュートでも、必要な機能を備えながら比較的価格を抑えたモデルが多く、コストパフォーマンスを重視する方に人気があります。

シンプルな機能で十分という家庭なら、有力な候補になるでしょう。

【関連記事】エコキュートおすすめメーカーランキング|失敗しない選び方と結論

型番だけで選ばず、自宅に合った機種を選ぶことが大切

おひさまエコキュートは、メーカーごとに特徴や搭載機能が異なります。

また、太陽光発電設備やパワーコンディショナーとの組み合わせによっては、対応機種が限られることもあります。

そのため、「一番安い機種」や「人気ランキング」だけで決めるのではなく、自宅の設備やライフスタイルに合った機種を選ぶことが重要です。

交換を検討している場合は、複数の施工会社から見積もりを取り、対応機種や工事内容を比較すると、自宅に最適なおひさまエコキュートを選びやすくなります。

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デメリットだけで判断するのはもったいない

以上、おひさまエコキュートのデメリット7選|導入前に知っておきたい注意点…というお話でした。

ここまで紹介したように、おひさまエコキュートにはいくつかのデメリットがあります。

しかし、その多くは「太陽光発電との相性」や「家庭のライフスタイル」によるものです。

特に卒FIT世帯では、売電価格が下がっているため、自宅で電気を使う方が経済的になるケースも増えています。

逆に、太陽光発電がない家庭や夜間料金が安い契約では、通常のエコキュートの方が適している場合もあります。

どちらが自宅に合っているかは、設置条件や電気料金プランによって異なるため、交換前には複数の施工会社へ見積もりを依頼し、機種や工事内容を比較することをおすすめします。

また、交換時期に迷っている方は、以下の記事も参考にしてください。

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このサイトを運営している人

建築・設備分野に携わる技術系サラリーマン。
1級建築施工管理技士・管工事施工管理技士・第二種電気工事士などを保有。
エコキュートの開発経験と実使用(パナソニック→ダイキン)をもとに、現場+ユーザー目線で解説しています。
【無駄な交換をさせない】がモットーです。

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