エコキュートのヒートポンプユニットやドレンホースから水が出ていると、「水漏れしている?」「ずっと出ているけど故障?」と心配になりますよね。
結論からいうと、沸き上げ中にドレンから水が出るのは正常なケースが多く、すぐに修理が必要とは限りません。
ただし、運転していないのに大量の水が出続ける場合や、配管・本体から漏れている場合は故障の可能性があります。
この記事では、正常なドレン排水と水漏れの違いを見分けるポイントから、自分で確認できること、修理が必要なケースまで順番に解説します。

結論|沸き上げ中にドレンから水が出るのは正常なことが多い
エコキュートのヒートポンプユニットから水が出ていても、それだけで故障とは判断できません。
ヒートポンプユニットでは、お湯を沸かすときに空気中の熱を取り込みます。
このときに発生する結露水や、冬場の霜取り運転で溶けた水が、ドレンとして外へ排出されます。
そのため、次のような状態なら正常な可能性が高いです。
・沸き上げ中に水が出ている
・ヒートポンプユニットの下から水が出ている
・ドレンホースの先端から水が出ている
・冬や湿度の高い日に水の量が増える
・運転が終わると水も止まる
・エラーコードが出ていない
・お湯はいつも通り使えている
反対に注意したいのが、
・ヒートポンプが長時間停止しているのに大量の水が出続ける
・ドレンホースではなく配管の継ぎ目から漏れている
・貯湯タンクの下や本体から水が出ている
・お湯を使っていないのに残湯量が減る
・朝になっても残湯量が増えていない
・お湯がぬるい、または出ない
・エラーコードや異音も発生している
といったケースです。
この場合は、正常なドレン排水ではなく、配管やエコキュート本体から水漏れしている可能性があります。
ヒートポンプ太郎「水が出ている量だけで正常・故障を判断するのは難しいです。まずは『どこから出ているか』『ヒートポンプが動いているか』『ほかに異常がないか』の3つを確認しましょう。」
正常なドレン排水と水漏れの見分け方
まずは次の表で確認してみてください。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 沸き上げ中にドレンから水が出る | 正常な可能性が高い |
| 冬や寒い日に水が増える | 霜取り運転の可能性が高い |
| 雨の日や湿度の高い日に水が増える | 結露水の可能性がある |
| 運転終了後に水が止まる | 正常な可能性が高い |
| ドレンホースが折れている・詰まっている | 排水経路の確認が必要 |
| 運転していないのに大量に出続ける | 点検を検討 |
| 配管の継ぎ目から出ている | 水漏れの可能性あり |
| 貯湯タンク本体から出ている | 点検推奨 |
| お湯を使っていないのに残湯量が減る | 漏水の可能性あり |
| 朝になっても残湯量が増えない | 沸き上げ不良の可能性あり |
| エラーや異音も出ている | 早めの点検を推奨 |
ここで重要なのが、「たくさん水が出ている=故障」ではないことです。
気温や湿度、沸き上げ時間によっては、正常なドレン排水でも想像していたより多くの水が出ることがあります。
特に冬場は、通常の結露水に加えて霜取り運転による排水も発生するため、ヒートポンプユニットの周囲がかなり濡れることがあります。
反対に、水の量が少なくても配管の継ぎ目や保温材の中から継続的ににじんでいる場合は、正常なドレン排水とは限りません。
「水の量」より「水が出ている場所」と「運転との関係」を見ることが大切です。
エコキュートのドレン排水とは?
そもそもドレンとは、機器内部などで発生した水を外へ排出するための仕組みです。
エコキュートでは、主にヒートポンプユニットから発生した水を排出します。
この水は、給水配管から漏れている水とは限りません。
エコキュートのヒートポンプユニットは、屋外の空気から熱を集め、その熱を利用してお湯を作っています。
空気が熱交換器を通る過程で空気中の水分が結露すると、水になります。
イメージとしては、エアコンや除湿機から水が出るのと似ています。
この結露水を機器の外へ排出しているのがドレンです。
つまり、
ヒートポンプから水が出ている=エコキュートが水漏れしている
とは限らないのです。
ドレン水と水漏れは同じではない
エコキュートの周囲が濡れていると、どうしても「水漏れ」と考えてしまいます。
しかし、正常なドレン排水と故障による水漏れでは、水が出る場所が異なることがあります。
正常なドレン排水で水が確認されやすいのは、
・ヒートポンプユニットの底面
・ドレンホースの先端
・排水用の配管
などです。
一方で注意したいのは、
・給水配管の継ぎ目
・給湯配管の接続部
・ヒートポンプ配管
・配管の保温材の中
・貯湯タンク本体
・ヒートポンプユニットの配管接続部
などから水が出ているケースです。
これらはドレン排水ではなく、配管や部品から漏れている可能性があります。
水がどこから出ているのか分からない場合でも、本体カバーを外して内部を確認する必要はありません。
外から見える範囲を確認し、水が出ている場所をスマートフォンで写真や動画に撮っておくと、修理業者にも状況を伝えやすくなります。
正常なドレン排水が発生する主なケース
ドレンから水が出ていても、次のような状況であれば正常な可能性が高いです。
沸き上げ運転中に水が出ている
もっとも分かりやすいのが、ヒートポンプの沸き上げ運転中です。
エコキュートは主に夜間にヒートポンプを運転して、翌日に使用するお湯を貯湯タンクへ貯めます。
ヒートポンプが運転している間は結露水が発生するため、ドレンから水が排出されることがあります。
そのため、
「夜中なのにエコキュートの下から水が出ている」
という場合でも、リモコンを見ると「沸き上げ中」になっていることがあります。
これは正常な可能性が高い状態です。
まずはリモコンを確認して、
・沸き上げ中
・沸き増し中
・満タン沸き増し
などの表示が出ていないか確認してみましょう。
冬場の霜取り運転で水が出ている
冬にドレン水が増えた場合は、霜取り運転も考えられます。
外気温が低くなると、ヒートポンプユニットの熱交換器に霜が付着することがあります。
霜が付いたままでは効率よく熱を取り込めないため、エコキュートは自動的に霜取り運転を行います。
このとき、溶けた霜が水となって排出されます。
そのため、
・寒い朝に大量の水が出る
・冬になるとヒートポンプの下が濡れる
・気温の低い日に排水量が増える
といった現象があっても、それだけなら故障とは限りません。
ヒートポンプ太郎
「冬は『昨日より水が多い』ということも珍しくありません。霜取り運転による水なら正常なので、排水量だけで故障と判断しないようにしましょう。」
雨の日や湿度が高い日に水が増える
湿度が高い日も、ドレン水が増えることがあります。
ヒートポンプは空気を取り込んで運転するため、空気中に含まれる水分が多ければ、発生する結露水も増えやすくなります。
特に、
・雨の日
・梅雨時期
・湿度の高い日
・気温差が大きい日
などは、普段より排水量が多くなることがあります。
水の量が増えたからといって、すぐに修理を依頼する必要はありません。
長時間の沸き上げで水が出続ける
「ドレンからずっと水が出ている」という場合でも、ヒートポンプ自体が長時間運転しているのであれば正常なことがあります。
例えば、
・前日に大量のお湯を使った
・タンクの残湯量が少ない
・沸き増しをしている
・冬で沸き上げに時間がかかっている
といった状況です。
ヒートポンプの運転時間が長くなれば、それだけ結露水が排出される時間も長くなります。
したがって、「何時間水が出ているか」だけでは正常・異常を判断できません。
リモコンで沸き上げ状況を確認して、ヒートポンプの運転が終了したあとに排水も止まるかを確認してみましょう。
ドレン排水が多くなりやすい条件
エコキュートのドレン排水量は毎日一定ではありません。
特に次のような条件では増えることがあります。
・外気温が低い
・湿度が高い
・霜取り運転が多い
・大量のお湯を使用した
・沸き増し運転をしている
・ヒートポンプの運転時間が長い
この中でも特に排水量が増えやすいのが冬場です。
外気温が低くなると沸き上げに時間がかかりやすく、さらに霜取り運転も発生するためです。
したがって、
「ドレンから水が多く出ている」
という症状だけなら、まず故障よりも運転状況を確認してください。
一方で、ヒートポンプが動いていないのに水が止まらない場合は話が変わります。
故障を疑ったほうがいいドレン排水
ドレンから水が出ていても、多くは結露水や霜取り運転による正常な排水です。
ただし、次のような症状がある場合は、単なるドレン排水ではなく配管や部品からの水漏れを疑ったほうがいいでしょう。
特に重要なのは、水の量だけではなく、
・ヒートポンプが動いているか
・どこから水が出ているか
・お湯の状態に変化がないか
・エラーが出ていないか
をセットで確認することです。
ヒートポンプが止まっているのに水が出続ける
まず注意したいのが、ヒートポンプの運転が終わっているのに水が出続けているケースです。
正常なドレン排水は、基本的にヒートポンプの運転に伴って発生します。
そのため、
「朝に沸き上げが終わったのに昼になっても水が出ている」
「ヒートポンプが動いていないのに地面が濡れ続けている」
という場合は、正常な結露水以外の可能性も考える必要があります。
ただし、運転停止直後は機器内部に残っていた水がしばらく排出されることもあります。
運転が止まった瞬間にドレン水も完全に止まるとは限りません。
少し時間を置いても継続して水が出ている場合に、詳しく確認してみましょう。
配管の継ぎ目から水が出ている
水がドレンホースではなく、配管や接続部分から出ている場合は注意が必要です。
例えば、
・給水配管
・給湯配管
・ヒートポンプ配管
・配管の接続部分
・バルブ周辺
・保温材の隙間
などから水滴が落ちている場合です。
配管接続部からの水漏れでは、
・パッキンの劣化
・接続部分の緩み
・配管の腐食
・凍結による損傷
などが考えられます。
正常なドレン排水と見分けにくいこともありますが、水が出ている起点をたどると判断しやすくなります。
ヒートポンプ太郎
「地面が濡れている場所だけを見るのではなく、その真上を確認するのがポイントです。ドレンホースからなのか、配管からなのかで対応が大きく変わります。」
→ エコキュートの水漏れはどこから?場所別の見分け方はこちら
お湯を使っていないのに残湯量が減る
正常なドレン排水であれば、基本的に貯湯タンクに貯めているお湯がそのまま漏れているわけではありません。
そのため、ドレンから水が出ているだけなら、それを理由に残湯量が急激に減るとは考えにくいです。
一方、
・お湯をほとんど使っていないのに残湯量が減る
・朝は満タンだったのに短時間で残量表示が減る
・以前より湯切れしやすくなった
といった症状が同時にある場合は、給湯側の漏水など別の原因も疑います。
この場合は「ドレンから水が出ている」という現象だけで判断せず、水漏れ全体として原因を切り分けたほうがいいでしょう。
朝になってもお湯が増えていない
ドレンから水が出ているうえに、朝になってもタンクのお湯が十分に増えていない場合も注意が必要です。
例えば、
・沸き上げしているはずなのに残湯量が増えない
・朝からお湯が足りない
・沸き増ししても残湯量が増えにくい
・沸き上げに以前より時間がかかる
といった症状です。
この場合は、水漏れだけではなくヒートポンプ側の沸き上げ不良なども考えられます。
エラーコードが出ている
水が出ているだけでエラー表示がなければ、正常なドレン排水の可能性があります。
しかし、
水が出ている+エラーコード
という組み合わせなら、エラー内容も確認してください。
温度異常や給水異常、ヒートポンプ系統の異常などが発生している可能性があります。
エラーコードはメーカーによって意味が異なるため、表示されている英数字を記録してから確認しましょう。
水と一緒に異音や異臭が発生している
水だけではなく、
・ガタガタする
・キーンという異音がする
・これまでと違う運転音がする
・焦げたような臭いがする
などの症状がある場合も注意が必要です。
特に焦げ臭さや電気系統の異常が疑われる場合は、無理に運転を続けず点検を依頼してください。
なお、水の色や臭いだけで故障箇所を特定することはできません。
「いつもと違う」という情報のひとつとして記録しておくと、点検時の判断材料になります。
ドレンホースの詰まり・折れにも注意
ドレンホース自体に問題が起きているケースもあります。
ここで間違えやすいのが、
ドレンホースが詰まったから大量の水が作られる
わけではないということです。
ドレンホースの役割は、発生した結露水などを適切な場所へ排出することです。
そのため、ホースが詰まったり折れたりすると、正常に発生した水を排出できなくなり、別の場所からあふれることがあります。
ドレンホースが詰まる主な原因
屋外に設置されているため、ドレンホースの先端には、
・泥
・砂
・落ち葉
・虫
・ゴミ
などが入り込むことがあります。
長期間使用していると、排水経路に汚れが溜まることもあります。
ドレンホースが折れていないか確認する
ホースが途中で折れ曲がっていたり、物に押しつぶされていたりすると、排水しにくくなります。
外から確認できる範囲で、
・ホースが折れていないか
・先端が塞がれていないか
・物が乗っていないか
・排水口が泥などで埋まっていないか
を確認してみましょう。
ただし、無理にホースを引っ張ったり、取り外したりする必要はありません。
ドレンから水が出ているときに自分で確認する手順
水を見つけたら、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
1.リモコンで沸き上げ中か確認する
最初にリモコンを見ます。
「沸き上げ」「沸き増し」などの表示があれば、ヒートポンプが運転している可能性があります。
運転中であれば、ドレンから結露水が出ても不思議ではありません。
2.水が出ている場所を確認する
次に重要なのが場所です。
ヒートポンプユニットの下やドレンホース先端なのか、それとも配管や貯湯タンクからなのかを確認します。
判断できない場合は、水が流れてくる方向を目で追ってみてください。
ただし、本体カバーを外して内部まで確認する必要はありません。
3.運転終了後に水が減るか確認する
正常なドレン排水なら、ヒートポンプの運転が終了すると排水も次第に減っていくのが一般的です。
運転終了後もしばらく水が残ることはありますが、長時間大量に出続けるなら注意します。
4.残湯量を確認する
リモコンで残湯量も確認しておきましょう。
普段と同じようにお湯を使っているのに、
・残量の減りが異常に早い
・朝になっても満タンにならない
・湯切れが頻発する
という場合は、正常なドレン排水以外の原因も考えます。
5.エラーコードを確認する
エラーが表示されていれば、スマートフォンなどで記録しておきます。
点検を依頼することになった場合も、
「水が出ています」
だけより、
「○○というエラーが出ていて、ヒートポンプの右側配管付近から水が出ています」
と伝えたほうが状況を把握してもらいやすくなります。
6.写真や動画を撮っておく
水漏れは、修理業者が到着したときには止まっていることがあります。
そこで、
・水が出ている場所
・水の量
・周辺の濡れ方
・リモコンの表示
・エラーコード
などを撮影しておくのがおすすめです。
時間帯も記録しておけば、
「夜間の沸き上げ中だけ出ていた」
「昼間もずっと出ていた」
といった判断材料になります。
ドレン水を見つけたときにやってはいけないこと
水が出ていると焦りますが、原因が分からない状態で機器を触るのは避けましょう。
本体カバーを開けて内部を触る
エコキュート内部には電装部品や高温になる部分があります。
水漏れ箇所を探すためにカバーを外したり、内部部品に触れたりするのは危険です。
外から見える範囲の確認にとどめてください。
配管や接続部を自分で締め直す
接続部から水が出ているように見えても、自分で工具を使って締め直すのはおすすめしません。
無理に締めると、接続部分やパッキンを傷めて水漏れを悪化させることがあります。
ドレンホースを無理に取り外す
ホース先端のゴミなど、外から簡単に確認できる範囲なら構いません。
しかし、奥まで棒などを差し込んだり、無理にホースを取り外したりするのは避けましょう。
何度もリセットを繰り返す
正常なドレン排水は、リセットして止めるものではありません。
また、本当の水漏れが起きている場合も、再起動で根本原因が直るわけではありません。
エラーが繰り返し表示される場合は、何度も再起動するより原因を確認することが大切です。
このような場合は点検を依頼しましょう
次のような状態なら、正常なドレン排水だけではない可能性があります。
・運転していないのに大量の水が出続ける
・配管の継ぎ目から水が漏れている
・貯湯タンク本体から水が出ている
・残湯量が不自然に減る
・朝になってもお湯が増えていない
・エラーコードが表示される
・異音や異臭が発生している
・日を追うごとに水の量が増えている
特に、タンク本体や配管から明らかに漏れている場合は、ドレン排水とは分けて考えたほうがいいでしょう。
水漏れ箇所によって必要な修理や費用も変わります。
修理業者へ伝えておきたいこと
点検を依頼するときは、次の情報を伝えられるようにしておくとスムーズです。
・メーカー
・型番
・設置からのおおよその年数
・水が出ている場所
・いつから発生したか
・沸き上げ中だけか、停止中も出るか
・エラーコードの有無
・お湯が正常に使えているか
・残湯量に変化があるか
可能なら、撮影した写真や動画も見せましょう。
正常なドレン排水なのか、実際の水漏れなのかを判断する材料になります。
ヒートポンプ太郎「『水が出ている』だけでは原因を絞りにくいです。出ている場所とタイミングを記録しておくだけでも、点検時にかなり役立ちます。」
ドレンまわりの水漏れを修理する場合の費用目安
正常なドレン排水であれば、もちろん修理費はかかりません。
一方で、確認した結果、
・配管から漏れている
・接続部分から漏れている
・弁類に不具合がある
・ヒートポンプ内部から漏れている
といった場合は修理が必要になることがあります。
費用は故障箇所によって大きく変わります。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 点検・出張費 | 5,000〜10,000円程度 |
| パッキン・接続部の修理 | 1〜3万円程度 |
| 配管修理 | 2〜6万円程度 |
| 弁類の交換 | 2〜5万円程度 |
| ヒートポンプ関連の修理 | 5〜15万円程度 |
| ヒートポンプユニットの大きな故障 | 8〜20万円以上になることも |
※実際の費用はメーカー、機種、故障箇所、部品代、出張費などによって異なります。
例えば、単純な配管接続部の水漏れなら比較的少額で済む可能性があります。
しかし、ヒートポンプ内部の部品や冷媒系統まで不具合が及んでいる場合は、修理費が高くなることがあります。
そのため、「水漏れ=交換」と考える必要はありません。
まずはどこから水が出ているのかを確認して、修理費を見てから判断するのが基本です。
ドレンから水が出るだけなら交換する必要はない
ここは誤解しないようにしておきたいポイントです。
ドレンから水が出ているだけで、
「エコキュートが寿命だから交換しなければならない」
ということはありません。
ヒートポンプの結露水や霜取り運転による排水なら、正常な動作です。
使用年数が10年以上であっても、正常なドレン排水だけを理由に交換する必要はありません。
交換を考えたいのは、
・実際に配管や本体から水漏れしている
・高額な修理が必要になった
・沸き上げ不良も起きている
・エラーが繰り返し発生する
・ほかの故障も増えている
といった場合です。
ヒートポンプ太郎「10年以上使っていても、ドレン水が出るだけなら交換理由にはなりません。『正常な排水なのか、本当の水漏れなのか』を先に切り分けることが大切です。」
修理か交換かの判断基準
正常なドレン排水ではなく、本当に水漏れが発生していた場合は、使用年数と修理内容を見ながら判断します。
使用年数が浅いなら基本は修理を優先
設置から5〜7年程度で、
・配管接続部の水漏れ
・パッキンの劣化
・弁類の故障
など比較的軽い修理で済むのであれば、基本的には修理を優先してよいでしょう。
メーカー保証や販売店の延長保証が残っている可能性もあります。
修理を依頼する前に保証書も確認しておきましょう。
8〜10年前後なら修理費とのバランスを見る
判断が難しくなってくるのが8〜10年前後です。
例えば2〜3万円程度の修理で、その後も問題なく使えそうなら修理する価値があります。
一方で、
・ヒートポンプにも不具合がある
・以前にも修理している
・お湯の温度が不安定
・沸き上げに時間がかかる
・別のエラーも出ている
といった状態なら、今回だけ直しても別の故障が発生する可能性があります。
修理見積もりを取ると同時に、交換費用も確認しておくと判断しやすくなります。
10年以上+高額修理なら交換も比較する
エコキュートは一般的に10〜15年程度が交換を考え始めるひとつの目安です。
10年以上使用していて、
・ヒートポンプ内部の故障
・冷媒系統の不具合
・複数箇所からの水漏れ
・修理費が5〜10万円以上になる
・故障を繰り返している
といった場合は、交換も比較しておきたいところです。
例えば10万円をかけて修理しても、その数年後に別の部品が故障すれば、結果的に交換したほうが安かったということもあります。
反対に、10年以上経過しているという理由だけで、軽微な配管修理まで交換にする必要もありません。
年数だけではなく、「修理費」「故障箇所」「ほかの不具合」の3つで判断することが大切です。
水漏れで交換するなら1社だけで決めない
実際に点検してもらい、
「ヒートポンプの修理費がかなり高い」
「10年以上経っているので交換したほうがいい」
と言われることもあります。
この場合でも、緊急性が高くないのであれば、その場ですぐ交換契約をする必要はありません。
エコキュートの交換費用は、
・本体価格
・標準工事費
・既存機器の撤去処分費
・配管工事
・電気工事
・追加工事
・保証内容
などによって変わります。
同じような機種へ交換する場合でも、業者によって総額に差が出ることがあります。
そのため、交換する場合は本体価格だけではなく工事費込みの総額で比較することが重要です。
ドレンから水が出るのを予防する必要はある?
正常なドレン排水そのものを止める必要はありません。
むしろ、結露水や霜取り水を適切に排出するために必要な仕組みです。
重要なのは、水を出なくすることではなく、正常に排水できる状態を維持することです。
ドレンホース周辺を定期的に確認する
屋外にあるドレンホースは、落ち葉や泥などの影響を受けます。
ときどき、
・ホース先端が塞がれていないか
・途中で折れていないか
・物が乗っていないか
・排水先に水が溜まっていないか
などを目視で確認しておきましょう。
ヒートポンプの周囲に物を置きすぎない
ヒートポンプユニットは空気を取り込んで運転します。
周囲を荷物などで塞ぐと、正常な運転を妨げる可能性があります。
吸込口や吹出口の周辺には十分なスペースを確保してください。
水が出ている場所を普段から把握しておく
正常なときに、
「このホースから水が出る」
「冬はこのあたりが濡れる」
という状態を知っておくと、異常が起きたときに気付きやすくなります。
普段との違いを見ることが、早期発見につながります。
エコキュートのドレンについてよくある質問
Q. ドレンから水がずっと出ていますが故障ですか?
必ずしも故障ではありません。
ヒートポンプが長時間沸き上げ運転をしていれば、その間は結露水などが排出されることがあります。
特に冬場は沸き上げ時間が長くなったり、霜取り運転が入ったりするため、排水時間も長くなることがあります。
ヒートポンプの運転が終わったあとも大量の水が長時間出続ける場合は、ほかの水漏れがないか確認してください。
Q. ヒートポンプユニットの下がびしょびしょでも大丈夫ですか?
正常な場合があります。
結露水や霜取り水がヒートポンプの下へ排出されていると、地面がかなり濡れることがあります。
特に排水設備が十分でない設置場所では、水が広がって水漏れのように見えることがあります。
ただし、配管や本体から水が流れ続けている場合は点検が必要です。
Q. 冬だけドレン水が増えるのはなぜですか?
霜取り運転の影響が考えられます。
外気温が低いとヒートポンプの熱交換器に霜が付きやすくなります。
エコキュートはその霜を自動的に溶かすため、冬は通常の結露水に加えて霜取り水も排出されることがあります。
Q. ドレン水がまったく出ないのは故障ですか?
水が見えないだけで、すぐに故障とは判断できません。
気温や湿度、運転状況によって結露水の量は変わります。
また、排水経路によっては外から水が見えにくいこともあります。
お湯が正常に沸いていてエラーも出ていないのであれば、ドレン水が見えないという理由だけで故障とは判断できません。
Q. ドレンホースから大量の水が出ても大丈夫ですか?
沸き上げ中や霜取り運転中なら、排水量が増えることがあります。
「大量」という感覚だけでは判断しにくいため、
・ヒートポンプが運転中か
・どこから出ているか
・運転終了後に減るか
・残湯量に異常がないか
を確認してください。
Q. ドレン水を止めることはできますか?
正常なドレン排水を意図的に止める必要はありません。
ドレンは機器で発生した水を外へ排出するためのものなので、ホースを塞ぐなどの行為は避けてください。
Q. ドレンホースが詰まったら自分で掃除できますか?
ホース先端にある落ち葉やゴミなど、外から簡単に取り除ける範囲であれば確認できます。
ただし、ホース内部へ棒を差し込んだり、配管を分解したりするのはおすすめしません。
排水できない状態が続く場合は点検を依頼しましょう。
Q. ドレンから出ている水と逃し弁から出る水は同じですか?
同じではありません。
ヒートポンプ側のドレン水は、主に結露や霜取りによって発生した水です。
一方、貯湯タンク側では沸き上げによって水が膨張するため、逃し弁側から水が排出されることがあります。
どちらも正常に水が出ることがありますが、発生する仕組みと場所が違います。
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ドレン水なのか本当の水漏れなのか判断できない場合は、次の記事から症状を切り分けてみてください。
まとめ|ドレンから水が出ても、まずは正常な排水か確認しよう
以上、エコキュートのドレンから水が出るのは正常?止まらない原因と水漏れの見分け方…というお話でした。
エコキュートのドレンから水が出ていても、すぐに故障と考える必要はありません。
ヒートポンプユニットでは、沸き上げ運転による結露や冬場の霜取り運転によって水が発生します。
そのため、
・沸き上げ中に出ている
・ドレンホースから出ている
・冬や湿度の高い日に増える
・運転終了後に減っていく
・お湯は正常に使える
という状態なら、正常なドレン排水の可能性が高いでしょう。
反対に、
・運転していないのに大量に出続ける
・配管の接続部から漏れている
・貯湯タンク本体から出ている
・残湯量が不自然に減る
・お湯が十分に沸かない
・エラーや異音も発生している
といった場合は点検を検討してください。
ヒートポンプ太郎「大切なのは『水が出ている=故障』と決めつけないことです。まず水が出ている場所とタイミングを確認すれば、正常なドレン排水なのか水漏れなのかをかなり切り分けられます。」
使用10年以上で実際の水漏れが確認され、修理費も高額になる場合は、修理だけでなく交換費用も比較しておくと判断しやすくなります。