パナソニックエコキュートH系エラー一覧【完全ガイド】原因・対処法・修理・交換の判断基準

パナソニックエコキュートに「H30」「H70」「H97」などのH系エラーコードが表示されると、

「故障したの?」
「リセットすれば直る?」
「修理が必要?」
「交換した方がいい?」

と不安になりますよね。

パナソニックのH系エラーは、ヒートポンプユニット・温度センサー・通信・制御システムなど、本体の重要な機能に異常が発生したことを知らせるエラーコードです。

一時的な誤作動で表示されるものもありますが、同じエラーを繰り返す場合は修理が必要になるケースも少なくありません。

特に使用開始から10年以上経過しているエコキュートでは、部品の経年劣化によってH系エラーが表示されることもあります。

この記事では、

  • パナソニックH系エラーとは何か
  • H系エラーコード一覧
  • 危険度
  • 自分でできる対処法
  • 修理費の目安
  • 修理か交換かの判断基準

まで詳しく解説します。

表示されているエラーコードが分かっている方は、まず下の早見表から該当するコードをご確認ください。

Panasonicエコキュート「Hエラー」一覧

目次

パナソニックH系エラーとは?

パナソニックエコキュートのH系エラーは、

ヒートポンプユニット・温度制御・通信・システム制御などに異常が発生した場合

に表示されます。

具体的には、

  • 温度センサー異常
  • ヒートポンプ異常
  • 通信異常
  • システム異常
  • 制御基板異常

などが主な原因です。

H系エラーは、お湯が出なくなったり、沸き上げが停止したりする原因となることもあるため、表示されたエラーコードを確認し、適切な対処を行うことが重要です。


パナソニックのH系エラーの特徴

パナソニックのH系エラーは、大きく分けると次の3つのグループがあります。

温度・ヒートポンプ系

代表的なエラー

  • H30
  • H31
  • H32
  • H33
  • H34
  • H35

ヒートポンプユニットや温度センサーの異常を知らせるエラーです。


通信系

代表的なエラー

  • H70
  • H71
  • H72
  • H73
  • H80
  • H81
  • H82
  • H83

本体とヒートポンプユニット間の通信異常や、制御システムの異常が原因となります。


システム・重故障系

代表的なエラー

  • H90
  • H91
  • H97

ヒートポンプユニットやシステム全体の異常を知らせる重要なエラーです。

リセットで改善しない場合は、修理や交換が必要になるケースがあります。


パナソニックH系エラー早見表

現在表示されているエラーコードから、おおよその原因や危険度を確認できます。

エラーコード主な原因危険度修理費目安
H30ヒートポンプ温度異常★★★★☆3〜10万円
H31温度センサー異常★★★☆☆1〜5万円
H32高温異常★★★★☆3〜10万円
H33温度制御異常★★★★☆3〜10万円
H34高温異常★★★★☆3〜10万円
H35温度異常★★★★☆3〜10万円
H70通信異常★★★★☆3〜8万円
H71通信異常★★★★☆3〜8万円
H72通信異常★★★★☆3〜8万円
H73通信異常★★★★☆3〜8万円
H80通信異常★★★★☆3〜8万円
H81通信異常★★★★☆3〜8万円
H82通信異常★★★★☆3〜8万円
H83通信異常★★★★☆3〜8万円
H90ヒートポンプ異常★★★★★10〜20万円
H91システム異常★★★★★10〜20万円
H97システム異常★★★★★10〜20万円

危険度の目安

★★★★★:ヒートポンプユニットやシステム全体の故障が疑われます。修理や交換が必要になるケースが多いエラーです。

★★★★☆:ヒートポンプや通信システムに異常が発生しています。リセットで改善しない場合は点検を依頼しましょう。

★★★☆☆:温度センサーなど比較的軽い故障の可能性があります。ただし繰り返す場合は修理が必要です。


H系エラーが表示されたら最初に確認すること

H系エラーが表示されたら、慌てて修理を依頼する前に次の項目を確認しましょう。

  • お湯は出るか
  • 沸き上げしているか
  • ブレーカーは落ちていないか
  • 停電や落雷のあとではないか
  • 同じエラーを繰り返していないか

これらに問題がなければ、一時的な誤作動や内部部品の故障が考えられます。


まずはリセットを試してみよう

H系エラーの中には、一時的な制御異常によって表示されるものもあります。

まずは、

  • リモコンの電源を切って入れ直す
  • 漏電ブレーカーを一度切り、数分後に再投入する

という基本的なリセットを試してください。

改善すれば、そのまま様子を見ても問題ないケースもあります。

ただし、

  • 同じエラーが何度も表示される
  • お湯が出ない
  • 沸き上げできない
  • H90・H91・H97が消えない

といった場合は、早めに点検を依頼することをおすすめします。

症状から探すパナソニックH系エラー

エラーコードを見逃してしまった場合や、リモコンの表示が消えてしまった場合は、現在の症状から原因を絞り込むこともできます。

お湯が出ない

考えられるエラー

  • H30
  • H32
  • H33
  • H35
  • H90
  • H91

ヒートポンプユニットが正常に沸き上げできず、お湯を作れなくなっている可能性があります。


お湯がぬるい・温度が安定しない

考えられるエラー

  • H31
  • H32
  • H33
  • H34
  • H35

温度センサーや温度制御システムに異常が発生しているケースがあります。


エラーが何度も表示される

考えられるエラー

  • H70
  • H71
  • H72
  • H73
  • H80
  • H81
  • H82
  • H83

本体とヒートポンプユニット間の通信異常や制御基板の不具合が疑われます。


リモコンに突然エラーが表示された

考えられるエラー

  • H70
  • H71
  • H72
  • H73
  • H80
  • H81
  • H82
  • H83

通信異常が一時的に発生しただけであれば、リセットで改善する場合もあります。


沸き上げできない

考えられるエラー

  • H30
  • H32
  • H35
  • H90
  • H91
  • H97

ヒートポンプユニットの故障やシステム異常が考えられます。


H30〜H35(温度・ヒートポンプ系)

H30〜H35は、ヒートポンプユニットや温度センサー、温度制御システムに異常が発生した際に表示されるエラーコードです。

比較的表示される頻度が高く、「お湯がぬるい」「沸き上げできない」といった症状を伴うことがあります。

H30〜H35早見表

エラー主な原因詳細ページ
H30ヒートポンプ温度異常パナソニックH30エラーの原因と対処法
H31温度センサー異常パナソニックH31エラーの原因と対処法
H32高温異常パナソニックH32エラーの原因と対処法
H33温度制御異常パナソニックH33エラーの原因と対処法
H34高温異常 パナソニックH34エラーの原因と対処法
H35温度異常パナソニックH35エラーの原因と対処法

H30〜H35について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

パナソニックH30〜H35エラーの違いと対処法まとめ


H70〜H83(通信・制御系)

H70〜H83は、本体とヒートポンプユニットの通信異常や制御基板の異常を知らせるエラーコードです。

通信異常は一時的な電圧変動や停電でも表示されることがありますが、何度も繰り返す場合は基板や配線の不具合が疑われます。

H70〜H83早見表

エラー主な原因詳細ページ
H70通信異常パナソニックH70エラーの原因と対処法
H71通信異常パナソニックH71エラーの原因と対処法
H72通信異常パナソニックH72エラーの原因と対処法
H73通信異常パナソニックH73エラーの原因と対処法
H80通信異常パナソニックH80エラーの原因と対処法
H81通信異常パナソニックH81エラーの原因と対処法
H82通信異常 パナソニックH82エラーの原因と対処法
H83通信異常パナソニックH83エラーの原因と対処法

通信異常の特徴や対処法については、各個別記事で詳しく解説しています。


H90・H91・H97(重故障・システム異常)

H90・H91・H97は、パナソニックH系エラーの中でも特に注意が必要なエラーコードです。

ヒートポンプユニットやシステム全体の異常を知らせることが多く、リセットで改善しない場合は修理や交換が必要になるケースがあります。

H90・H91・H97早見表

エラー主な原因詳細ページ
H90ヒートポンプ異常パナソニックH90エラーの原因と対処法
H91システム異常パナソニックH91エラーの原因と対処法
H97システム異常パナソニックH97エラーの原因と対処法

これらのエラーが表示された場合は、お湯が出なくなることも多いため、早めに点検を依頼することをおすすめします。


H系エラーはどれが危険?

危険度が高いエラーは次のとおりです。

★★★★★

  • H90
  • H91
  • H97

★★★★☆

  • H30
  • H32
  • H33
  • H34
  • H35
  • H70〜H83

★★★☆☆

  • H31

特に★★★★★のエラーはヒートポンプユニットやシステム全体に関わる故障である可能性が高く、高額修理や交換につながるケースがあります。

一方で、H31のような温度センサー異常は比較的軽い修理で改善することもあります。

表示されたエラーコードだけで判断せず、症状や使用年数も合わせて確認することが大切です。

自分で直せる可能性があるH系エラー

H系エラーはパナソニックエコキュートの重要な機能に関わる異常を知らせるものですが、すべてが重大な故障というわけではありません。

停電や一時的な通信異常、制御プログラムの誤作動によって表示されるケースもあります。

まずは次の項目を確認してみましょう。

リセットを試す

H系エラーが初めて表示された場合は、リセットで改善することがあります。

手順は次のとおりです。

  1. リモコンの電源を切る
  2. 数分待ってから再度電源を入れる
  3. 改善しない場合は漏電ブレーカーを切り、5分ほど待ってから再投入する

リセット後に正常運転へ戻り、その後エラーが再発しないようであれば、一時的な誤作動だった可能性があります。


停電や落雷の影響を確認する

停電や雷のあとにH70〜H83などの通信系エラーが表示されることがあります。

一時的な電圧変動であれば、リセットだけで改善するケースもあります。


ヒートポンプユニットの周囲を確認する

ヒートポンプユニットの吸気口・排気口が落ち葉や雪、荷物などで塞がれていると、正常に熱交換できずH30〜H35系のエラーが表示されることがあります。

周囲に障害物がないか確認しましょう。


使用環境を見直す

真冬の厳しい寒さや凍結など、使用環境が原因で一時的にエラーが表示される場合もあります。

凍結が疑われる場合は無理に運転を続けず、自然に解凍されるまで待つことも大切です。


修理が必要になるケース

次のような症状がある場合は、自分で対処するよりも専門業者へ相談した方が安心です。

  • リセットしても改善しない
  • 同じエラーを何度も繰り返す
  • お湯がまったく出ない
  • 沸き上げができない
  • リモコンに複数のエラーが表示される
  • 異音や振動を伴っている

特にH90・H91・H97が表示されている場合は、ヒートポンプユニットやシステム全体の故障が考えられるため、早めの点検をおすすめします。


パナソニックH系エラーの修理費目安

故障箇所によって修理費用は異なります。

おおよその目安は次のとおりです。

修理内容費用目安
温度センサー交換1〜3万円
配線・コネクタ修理1〜4万円
通信基板交換3〜8万円
制御基板交換5〜10万円
ファンモーター交換2〜6万円
ヒートポンプユニット交換10〜20万円

温度センサーだけであれば比較的安く修理できることもありますが、ヒートポンプユニットや制御基板の交換になると修理費が高額になることがあります。


修理をおすすめするケース

次のようなケースでは、修理を優先して問題ないことが多いでしょう。

  • 使用開始から10年未満
  • 初めて表示されたエラー
  • リセットで改善した
  • 修理費が比較的安い
  • 保証期間内である

メーカー保証や販売店の延長保証が残っている場合は、無償修理となる可能性もあります。

まずは保証内容を確認してみましょう。


交換も検討した方がよいケース

次のような場合は、修理だけでなく交換費用も比較することをおすすめします。

  • 使用開始から10年以上
  • H90・H91・H97が表示されている
  • H30〜H35を繰り返している
  • ヒートポンプユニット交換が必要と言われた
  • 修理費が10万円以上になる
  • 過去にも修理したことがある
  • メーカーから部品供給終了と言われた

エコキュートは10年以上使用すると、1か所を修理しても別の部品が故障するケースが増えてきます。

そのため、高額修理になる場合は交換した方が長期的に安心できるケースもあります。


H系エラー診断チャート

表示されたH系エラーが修理か交換か迷う場合は、次の流れで確認してみましょう。

STEP1 お湯は出ますか?

はい

STEP2へ進みます。

いいえ

H30〜H35、H90、H91、H97など重度の故障が考えられます。

点検を依頼しましょう。


STEP2 リセットで改善しましたか?

はい

一時的な誤作動の可能性があります。

そのまま様子を見ても問題ないケースがあります。

いいえ

STEP3へ進みます。


STEP3 使用開始から10年以上ですか?

はい

修理費だけでなく、交換費用や補助金制度も確認しておくことをおすすめします。

関連記事

エコキュート交換時期はいつ?

エコキュート交換費用の工事費込み相場

いいえ

修理で改善するケースが多いため、まずは点検・見積もりを依頼しましょう。


STEP4 修理費が10万円以上ですか?

はい

ヒートポンプユニットや制御基板の交換になる可能性があります。

交換費用と比較したうえで判断すると後悔しにくいでしょう。

いいえ

修理を優先して問題ないケースが多いでしょう。


修理か交換か迷ったら

見積もりを取ったからといって、必ず交換しなければならないわけではありません。

まずは現在のエコキュートの状態を確認してもらい、

  • 修理費はいくらか
  • 交換費用との差額はどれくらいか
  • 補助金が利用できるか
  • あと何年安心して使えるか

を比較したうえで判断することが大切です。

特にH90・H91・H97が表示されている場合や、使用開始から10年以上経過している場合は、修理だけでなく交換費用も確認しておくことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

H系エラーが表示されたらすぐ故障ですか?

必ずしも故障とは限りません。

停電や一時的な通信異常、電圧変動などが原因で表示されることもあります。

まずはリセットを試し、改善するか確認しましょう。


H30〜H35はどんなエラーですか?

H30〜H35は、ヒートポンプユニットや温度センサー、温度制御に関する異常を知らせるエラーです。

「お湯がぬるい」「沸き上げできない」といった症状を伴うことがあります。


H70〜H83は何が原因ですか?

H70〜H83は、本体とヒートポンプユニットの通信異常や制御システムの異常を知らせるエラーです。

停電や瞬間的な電圧低下で表示されることもありますが、何度も繰り返す場合は配線や基板の故障が考えられます。


H90・H91・H97は危険ですか?

これらはパナソニックH系エラーの中でも特に注意が必要なエラーです。

ヒートポンプユニットやシステム全体の異常を示すことが多く、リセットで改善しない場合は修理や交換が必要になるケースがあります。


リセットで直れば安心ですか?

一度だけ表示され、その後正常に使える場合は一時的な誤作動だった可能性があります。

ただし、同じエラーが繰り返し表示される場合は内部部品の故障が進行している可能性があります。


修理費はいくらくらいかかりますか?

故障箇所によって異なりますが、一般的な目安は次のとおりです。

  • 温度センサー交換:1〜3万円
  • 通信基板交換:3〜8万円
  • 制御基板交換:5〜10万円
  • ヒートポンプユニット交換:10〜20万円

保証期間内なら無料で修理できますか?

メーカー保証や販売店の延長保証が残っていれば、保証内容によっては無償修理となる可能性があります。

修理を依頼する前に保証書を確認しましょう。


使用開始から10年以上なら交換した方がいいですか?

軽い故障であれば修理でも十分ですが、

  • ヒートポンプユニット交換
  • 修理費が10万円以上
  • H系エラーを繰り返す

といった場合は、交換費用も比較した方が後悔しにくいでしょう。


火災保険は使えますか?

落雷や台風など自然災害が原因で故障した場合は、火災保険の補償対象となるケースがあります。

詳しくは「エコキュートは火災保険で直せる?」の記事をご覧ください。


修理か交換か迷ったらどうすればいいですか?

まずは修理費と交換費用の両方を比較することをおすすめします。

修理費だけで判断するのではなく、

  • 今後あと何年使えるか
  • 補助金を利用できるか
  • 新機種に交換した場合の電気代削減効果

まで含めて検討すると、後悔の少ない選択ができます。


関連記事

パナソニックエコキュートの故障や交換について詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

パナソニックエラーコード

症状から調べる

修理・交換で迷ったら


パナソニックH系エラーのまとめ

パナソニックエコキュートのH系エラーは、ヒートポンプユニットや温度センサー、通信システムなど、本体の重要な機能に異常が発生したことを知らせるエラーコードです。

表示されたエラーコードは、大きく次の3つのグループに分けられます。

  • H30〜H35:温度・ヒートポンプ系の異常
  • H70〜H83:通信・制御系の異常
  • H90・H91・H97:システム・重故障系の異常

一時的な誤作動であればリセットだけで改善することもありますが、何度も同じエラーが表示される場合は内部部品の故障が進行している可能性があります。

まずは表示されているエラーコードの詳細記事を確認し、適切な対処方法を確認してください。


修理か交換か迷ったら

見積もりを取ったからといって、必ず交換しなければならないわけではありません。

まずは現在のエコキュートの状態を確認してもらい、

  • 修理費はいくらか
  • 交換費用との差額はどれくらいか
  • 補助金が利用できるか
  • あと何年安心して使えるか

を比較したうえで判断することが大切です。

特に使用開始から10年以上経過している場合や、H90・H91・H97が表示されている場合は、修理だけでなく交換費用も確認しておくことをおすすめします。


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建築・設備分野に携わる技術系サラリーマン。
1級建築施工管理技士・管工事施工管理技士・第二種電気工事士などを保有。
エコキュートの開発経験と実使用(パナソニック→ダイキン)をもとに、現場+ユーザー目線で解説しています。
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