エコキュートの下から水が出てる原因|故障?正常な排水との見分け方

エコキュートの下が濡れていたり、水が流れていたりすると「水漏れ?」「このまま使って大丈夫?」と心配になりますよね。

結論からいうと、エコキュートの下から水が出ていても、結露水や霜取り運転など正常な排水であるケースは珍しくありません。

ただし、貯湯タンクや配管から水が漏れている場合は、修理が必要になることもあります。

この記事では、水が出ている場所から原因を切り分け、正常な排水と故障による水漏れの見分け方、自分で確認できること、修理が必要なケースまで順番に解説します。

エコキュートの下から水が出てる原因と対処法
目次

結論|エコキュートの下が濡れていても故障とは限らない

エコキュートの下から水が出ていると、最初に「本体から水漏れしている」と考えてしまいがちです。

しかし、エコキュートは正常に運転していても水を排出する設備です。

特に、

・ヒートポンプユニットの結露水
・冬場の霜取り運転による水
・ドレンからの排水
・沸き上げ時に発生する排水

などによって、機器の下や周辺が濡れることがあります。

そのため、「下が濡れている=故障」とは限りません。

一方で、

・配管の継ぎ目から水が出ている
・本体内部から水が流れてくる
・運転していないのに水が止まらない
・お湯を使っていないのに残湯量が減る
・エラーや異音も発生している

といった場合は、水漏れの可能性があります。

まず確認したいのは水の量ではありません。

「何の下から水が出ているのか」

を確認することが重要です。

ヒートポンプ太郎

「エコキュートには貯湯タンクとヒートポンプがあります。同じ『下から水が出る』でも、どちらの下が濡れているかで原因はかなり違います。」

まず確認|水が出ているのは「タンクの下」?「ヒートポンプの下」?

エコキュートは大きく分けると、

貯湯タンクユニット

と、

ヒートポンプユニット

の2つで構成されています。

一般的に、大きな縦長の機器が貯湯タンクです。

その横にあるエアコンの室外機のような機器がヒートポンプユニットです。

まずは、どちらの下が濡れているのか確認してみましょう。

水が出ている場所主な原因判断の目安
ヒートポンプの下結露・霜取り水正常なことが多い
ドレンホースの先結露水などの排水正常なことが多い
貯湯タンクの下排水・配管・弁・内部漏水など原因確認が必要
配管の下接続部・パッキン・配管など水漏れの可能性
本体内部から流れてくる内部配管・部品など点検推奨
場所が分からず周囲一帯が濡れる正常排水・漏水の両方あり出どころを確認

このように、ヒートポンプの下が濡れている場合と、貯湯タンクの下が濡れている場合では意味が違います。

また、「少量なら正常」「大量なら故障」と単純に判断することもできません。

冬の霜取り運転では正常でもかなりの水が出ることがあります。

反対に、配管の接続部分から少量の水がポタポタ漏れている場合は、量が少なくても修理が必要になることがあります。

判断するときは、

場所 → タイミング → 水の出方

の順番で確認するのがおすすめです。

ヒートポンプユニットの下から水が出る原因

エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットの下が濡れている場合は、正常な排水である可能性が比較的高いです。

主な原因を見ていきましょう。

結露水が出ている

ヒートポンプユニットは、屋外の空気から熱を取り込んでお湯を作ります。

空気が熱交換器を通るときには、条件によって空気中の水分が結露します。

その水が機器の外へ排出されるため、

「ヒートポンプの下が濡れている」

「室外機みたいな機械から水が出ている」

という状態になることがあります。

これはエアコンからドレン水が出るのと似た現象で、正常な運転でも発生します。

特に、

・湿度が高い
・雨の日
・気温差が大きい
・沸き上げ時間が長い

といった条件では、水の量が増えることがあります。

冬の霜取り運転で水が出ている

冬場にヒートポンプの下がびしょびしょになっている場合は、霜取り運転による排水も考えられます。

外気温が低くなると、ヒートポンプの熱交換器に霜が付着することがあります。

霜が付いたままでは空気から効率よく熱を取り込めません。

そこでエコキュートは自動的に霜取り運転を行い、付着した霜を溶かします。

その結果、溶けた霜が水となってヒートポンプの下へ排出されます。

そのため、

・寒い日にだけ水が増える
・朝になるとヒートポンプ周辺が濡れている
・冬になって急に排水量が増えた

という場合は、正常な霜取り運転の可能性があります。

ヒートポンプ太郎

「冬場は『こんなに水が出て大丈夫?』と思うくらい濡れることがあります。ヒートポンプの下から出ていて、沸き上げや霜取り運転と連動しているなら、まず正常な排水を疑いましょう。」

ドレンから排水されている

ヒートポンプで発生した結露水などは、ドレンを通して排出されます。

ドレンホースの先端から水が出ているのであれば、正常な排水である可能性があります。

確認したいのは、

・沸き上げ中に出ている
・ドレンホースから出ている
・運転終了後に次第に減る
・エラーが出ていない
・お湯は正常に沸いている

といった点です。

これらに当てはまるのであれば、すぐに修理を依頼する必要はないケースが多いでしょう。

ただし、ドレンから水が長時間出続けている場合や、正常な排水なのか判断できない場合は、ドレン排水に特化した記事で詳しく確認してください。

→ エコキュートのドレンから水が出るのは正常?止まらない原因と水漏れの見分け方

ヒートポンプの下がびしょびしょでも故障とは限らない

ここは今回の記事で特に押さえておきたいポイントです。

水の量が多いからといって、必ず故障しているわけではありません。

例えば冬場なら、

沸き上げ時間が長くなる
↓
熱交換器に霜が付く
↓
霜取り運転をする
↓
溶けた水が排出される

という流れで、普段より多くの水が出ることがあります。

そのため、

床がびしょびしょだから故障

とは判断できません。

逆に少量であっても、

配管の継ぎ目から24時間ポタポタ落ちている

のであれば、水漏れの可能性があります。

つまり、見るべきなのは水量よりも、

「どこから」「いつ」「どのくらいの時間」出ているか

です。

貯湯タンクの下から水が出る原因

次に注意して確認したいのが、大きな貯湯タンクユニットの下が濡れているケースです。

ヒートポンプの下とは違い、原因の幅が広くなります。

正常な排水の場合もありますが、

・配管接続部
・弁類
・内部配管
・タンク周辺

などから水が出ている可能性もあります。

そのため、「タンクの下が濡れている=タンク本体が破損している」と判断するのも早すぎます。

正常な排水が流れている

貯湯タンク側にも排水に関係する配管があります。

沸き上げ時など、機器の仕組み上発生する水が排水されることがあるため、タンク周辺に水があるだけでは故障と断定できません。

まずは排水口や排水配管から出ているのか確認します。

逃し弁に関係する排水

エコキュートは水を加熱すると、タンク内の水が膨張します。

このときタンク内部の圧力が上がりすぎないよう、逃し弁によって圧力を逃がす仕組みがあります。

そのため、沸き上げ中に排水が発生すること自体は異常とは限りません。

ただし、

・沸き上げ終了後も大量に出続ける
・以前より明らかに排水が増えた
・お湯を使っていないのに残湯量が減る

などの症状があれば、逃し弁やほかの部分も含めて確認が必要です。

→ エコキュートの逃し弁から水が出る原因はこちら

配管接続部から水漏れしている

貯湯タンクには複数の配管が接続されています。

接続部分では、

・パッキンの劣化
・継手部分の不具合
・配管の腐食
・凍結による損傷

などによって水漏れが起こることがあります。

特徴は、特定の配管や接続部分から水滴が落ちていることです。

地面だけを見ていると「タンクの下から漏れている」ように見えますが、水を上方向へたどっていくと配管から落ちていることがあります。

本体カバーを開ける必要はありません。

外から見える範囲で、水がどこから流れてきているのか確認してみましょう。

本体内部から水が流れている

注意したいのが、排水配管や外部の接続部ではなく、本体内部から水が流れてくるケースです。

この場合は、

・内部配管
・弁類
・タンク周辺部品
・その他の内部部品

などに不具合が起きている可能性があります。

ただし、「タンクの下から水が出ている=貯湯タンクそのものに穴が開いている」ではありません。

原因を特定するには点検が必要です。

本体内部から水が流れているように見える場合は、カバーを外して自分で確認せず、専門業者へ相談してください。

ヒートポンプ太郎

「タンク下の水漏れは、配管修理だけで済むケースもあります。いきなり『タンクが壊れたから交換』と判断せず、まず漏れている場所を確認するのが基本です。」

正常な排水と故障による水漏れの見分け方

エコキュートの下から水が出ているときに難しいのが、正常な排水なのか、本当に水漏れしているのかという判断です。

見た目だけでは分かりにくいため、次のポイントを組み合わせて判断しましょう。

状況正常な可能性水漏れの可能性
ヒートポンプの下が沸き上げ中だけ濡れる高い低い
冬の朝にヒートポンプ周辺が濡れる高い低い
ドレンホースから水が出る高い状況による
沸き上げ中に排水される高い状況による
配管の継ぎ目からポタポタ落ちる低い高い
運転していないのに水が出続ける低い高い
本体内部から水が流れてくる低い高い
お湯を使っていないのに残湯量が減る低い高い
水と同時にエラーが出る低い高い

重要なのは、1つの条件だけで判断しないことです。

例えば「水が大量に出ている」というだけなら、冬の霜取り運転かもしれません。

一方で、少量でも配管接続部から24時間ポタポタ漏れているなら、パッキンや配管などの不具合が考えられます。

ヒートポンプ太郎

「水量だけで正常・故障を判断するのは難しいです。『場所・タイミング・止まるかどうか』の3つを見ると切り分けやすくなります。」

自分で確認する5つのポイント

エコキュートの下が濡れているのを見つけても、すぐに本体を分解したり修理したりする必要はありません。

まずは外から確認できる範囲で、次の5つをチェックしてみましょう。

1.水が出ている場所を確認する

最初に確認したいのが、水の出どころです。

先ほど説明したように、

・ヒートポンプユニットの下
・貯湯タンクの下
・ドレンホース
・排水配管
・給湯配管
・配管の接続部分

のどこから出ているかによって、考えられる原因が変わります。

地面だけを見るのではなく、水滴や水の流れを上方向へたどってみるのがポイントです。

例えばタンクの真下が濡れていても、実際には上部の配管接続部から伝ってきた水が下へ落ちていることがあります。

ただし、本体カバーを外して内部を確認する必要はありません。

外から見える範囲だけにしてください。

2.沸き上げ中に出ている水か確認する

次に確認したいのが、水が出るタイミングです。

特に、

夜間から早朝の沸き上げ中

にだけ水が出ているのであれば、正常な排水の可能性があります。

ヒートポンプでは運転中に結露水が発生します。

また、寒い時期には霜取り運転によって水が増えることがあります。

貯湯タンク側でも、沸き上げに伴って排水が発生する場合があります。

そのため、

「朝起きたらエコキュートの周りだけ濡れていた」

というだけでは故障とは判断できません。

反対に、昼間に沸き上げておらず、お湯も使っていないのに水が出続けている場合は、原因を詳しく確認したほうがよいでしょう。

3.運転が終わったあとに水が止まるか確認する

正常な排水と水漏れを切り分けるうえで重要なのが、水が止まるかどうかです。

沸き上げや霜取り運転に伴う排水なら、運転状況が変われば排水も変化します。

一方で、

・何時間経っても同じ場所からポタポタ出る
・朝から夜まで地面が濡れ続けている
・運転していなくても水が流れている

という場合は、配管や弁などから漏れている可能性があります。

「朝濡れていたから水漏れ」と判断するのではなく、時間を置いて状態が変わるか確認してみてください。

4.お湯を使っていないのに残湯量が減っていないか確認する

リモコンの残湯量も、水漏れを判断する手掛かりになります。

例えば、

・家族がお湯をほとんど使っていない
・沸き上げは完了している
・それなのに残湯量表示がどんどん減る

という場合は注意が必要です。

タンクや給湯系統からお湯が漏れていれば、使用していなくても貯めているお湯が減っていくことがあります。

もちろん残湯量表示は細かな水量を正確に表示するものではないため、表示が1目盛り減っただけで水漏れと断定することはできません。

ただ、

「下から水が出続けている+残湯量も不自然に減る」

という組み合わせなら、点検を検討する判断材料になります。

5.エラー・異音・お湯の異常がないか確認する

水だけでなく、ほかの症状が同時に起きていないかも確認してください。

例えば、

・エラーコードが表示される
・以前とは違う異音がする
・お湯が沸かない
・お湯がぬるい
・湯切れが増えた
・沸き上げ時間が長くなった

などです。

水が出ていても、エコキュートが正常に沸き上げできていて、エラーもなく、運転終了後に水が止まるなら正常排水の可能性があります。

一方で、水漏れらしき症状と同時にエラーや給湯不良が発生しているなら、機器側の不具合も疑ったほうがよいでしょう。

→ エコキュートのエラーコード一覧はこちら

→ エコキュートが沸き上げできない原因はこちら

放置してもよい可能性が高いケース

エコキュートから水が出ているからといって、すべて修理を依頼する必要はありません。

次のような場合は、正常な排水の可能性があります。

ヒートポンプの下が沸き上げ中だけ濡れている

ヒートポンプは運転中に結露水が発生します。

沸き上げ中に水が出て、運転が終わると次第に止まるのであれば、正常運転による排水が考えられます。

冬の寒い日に水が増える

外気温が低い時期は、ヒートポンプの熱交換器に霜が付着しやすくなります。

霜取り運転によって溶けた水が排出されるため、冬だけヒートポンプの下が濡れやすくなることがあります。

「夏は気にならなかったのに冬になったら水が増えた」という場合も、必ずしも故障ではありません。

ドレンホースから運転に合わせて水が出る

排水されるべき水がドレンホースから出ているのであれば、正常な可能性があります。

ただし、ドレンから長時間水が止まらない場合は別の確認が必要です。

→ エコキュートのドレンから水が出るのは正常?止まらない原因と水漏れの見分け方

沸き上げ中だけ排水が確認できる

貯湯タンクでは、水を加熱することで体積が増えます。

そのため、沸き上げに伴って排水が発生することがあります。

沸き上げ中に限って排水され、終了すると収まるのであれば、正常動作の範囲である可能性があります。

すぐ点検したほうがいいケース

一方で、次のような場合は「正常な排水だろう」と放置しないほうがよいでしょう。

配管の継ぎ目から水が出続けている

配管接続部からポタポタと水滴が落ちている場合は、

・パッキンの劣化
・接続部の緩み
・継手の不具合
・配管の劣化

などが考えられます。

少量でも長期間続けば水量は大きくなります。

また、状態が悪化すると漏れる量が増えることもあります。

本体内部から水が流れている

貯湯タンクの外側ではなく、内部から水が流れてきているように見える場合は点検をおすすめします。

内部配管や弁類などの不具合の可能性があるため、自分でカバーを開けて確認しないでください。

水が止まらない

沸き上げが終わっているのに長時間水が流れ続けている場合も注意が必要です。

特に、

「昨日までは出ていなかったのに急に止まらなくなった」

という場合は、正常な排水とは違う可能性があります。

お湯を使っていないのに残湯量が減る

水が出続けるのと同時にタンクのお湯まで減っているなら、給湯系統から漏れている可能性も考えられます。

電気代や水道代にも影響するため、早めに確認したほうがよいでしょう。

エラーや異音も出ている

水だけでなくエラーや異音まで発生している場合は、機器内部の不具合を疑う必要があります。

エラーコードが表示されているなら、コードをメモまたはスマートフォンで撮影しておくと、修理相談するときに状況を伝えやすくなります。

ヒートポンプ太郎

「『水だけ』なのか、『水+別の異常』なのかも重要です。水漏れらしき症状にエラーや給湯不良まで加わったら、点検を考えたほうがいいでしょう。」

水が止まらない場合はどうする?

エコキュートの下から水が出続けている場合は、まず出どころを確認してください。

ドレンなのか、排水配管なのか、給湯配管なのか、本体内部なのかによって対応が変わります。

明らかな漏水で水量が多い場合は、取扱説明書を確認したうえで給水を止め、メーカーや施工業者、修理業者へ相談することも検討します。

ただし、どのバルブを操作すればよいか分からない状態で、周囲のバルブを手当たり次第に操作するのは避けてください。

また、電装部分の近くまで水が回っている、焦げ臭い、異常音がするなど安全面に不安がある場合は、使用を続けず点検を依頼したほうが安心です。

エコキュートの下から水が出ているときにやってはいけないこと

水を見つけると、原因を確かめるために自分で触りたくなるかもしれません。

しかし、次のようなことは避けましょう。

本体カバーを外して内部を見る

エコキュート内部には電気部品があります。

感電や故障につながるおそれがあるため、内部の確認は専門業者に任せましょう。

配管や接続部を自分で締め直す

水が出ているからといって、工具で継手を締めれば直るとは限りません。

配管や継手を傷めて、かえって漏水を悪化させる可能性があります。

正常排水だと決めつけて何日も放置する

「エコキュートは水が出るものだから」と考えて、明らかな漏水まで放置するのも避けたいところです。

正常排水であれば運転状況に応じて水の出方が変化することが多いため、止まるかどうかを確認してください。

水漏れを直す目的で何度もリセットする

水漏れの原因が配管、パッキン、弁、内部部品などにある場合、再起動しても根本的な解決にはなりません。

今回の症状では、リセットを繰り返すよりも水の出どころを確認することが優先です。

エコキュートの水漏れ修理費はいくら?

エコキュートの下から出ている水が正常な排水ではなく、配管や部品からの水漏れだった場合は修理が必要です。

修理費は「どこから漏れているか」によって大きく変わります。

おおよその目安は次のとおりです。

修理内容費用の目安
パッキン・接続部などの軽微な修理1万〜3万円程度
配管の補修・交換2万〜6万円程度
弁類の交換2万〜5万円程度
内部配管・部品の修理3万〜8万円程度
ヒートポンプ関連の修理5万〜15万円以上
貯湯タンク本体の重大な不具合高額・本体交換になる場合あり

※実際の費用はメーカー、機種、故障箇所、部品代、出張費、設置状況などによって変わります。

単純なパッキンや配管接続部の不具合なら、比較的少ない費用で直せる可能性があります。

一方で、貯湯タンク内部やヒートポンプユニットまで不具合が及んでいる場合は、修理費が高くなることがあります。

特に注意したいのが、「下から水が出ているからタンク交換」とすぐに判断しないことです。

タンクの下が濡れていても、実際には配管や弁などが原因というケースがあります。

まず漏れている場所を特定してもらい、そのうえで修理費を確認しましょう。

→ エコキュートの修理費はいくら?部品別の費用相場はこちら

修理か交換かの判断基準

水漏れが見つかったからといって、必ずエコキュートを交換する必要があるわけではありません。

判断するときは、

使用年数・故障箇所・修理費・これまでの故障歴

をまとめて考えるのがおすすめです。

状況判断の目安
使用5〜7年程度+軽微な配管漏れ修理を優先
使用8〜10年程度+数万円の修理修理費と状態で判断
使用10年以上+軽微な修理今後の故障も考慮
使用10年以上+高額修理交換も比較
貯湯タンク本体の重大な不具合交換を含めて検討
水漏れ以外にも故障が続いている交換寄りで検討

使用5〜7年程度なら修理を優先

まだ使用年数が浅く、

・配管接続部
・パッキン
・弁類

などの修理で済むのであれば、基本的には修理を優先してよいでしょう。

メーカー保証や販売店の延長保証が残っている可能性もあります。

修理を依頼する前に保証書も確認してみてください。

8〜10年程度なら修理費を確認して判断する

8〜10年程度になると、今回の水漏れだけでなく、今後ほかの部品が故障する可能性も考えておきたい時期です。

数万円程度で修理できるのであれば修理する選択肢も十分あります。

ただし、高額な部品交換を伴う場合は、

今回修理してあと何年使えそうか

まで考えて判断しましょう。

10年以上+高額修理なら交換費用も確認する

10年以上使用していて修理費が高額になる場合は、修理を決める前に交換費用も確認しておくことをおすすめします。

例えば今回の水漏れを修理しても、その後、

・基板
・ポンプ
・センサー
・ヒートポンプユニット

など別の部分が故障する可能性があります。

「まだ直せるから修理する」だけでなく、修理費と交換費用の差を見て判断することが重要です。

ヒートポンプ太郎

「水漏れ=交換ではありません。ただ、10年以上使っていて修理費も高いなら、修理見積もりだけで決めず交換費用も比較しておくと判断しやすいです。」

→ エコキュートは修理か交換か?判断基準を見る

→ エコキュート交換費用の相場を見る

エコキュートの下から出る水を放置するとどうなる?

正常な結露水や霜取り水なら、基本的には問題ありません。

問題なのは、故障による水漏れを正常排水だと思って放置してしまうことです。

水道代や電気代が増える可能性がある

配管などから水やお湯が漏れていると、その分だけ水道を使用することになります。

さらにタンク内のお湯が失われれば、エコキュートは不足したお湯を作る必要があります。

そのため、水漏れの状態によっては水道代だけでなく電気代にも影響する可能性があります。

水漏れが徐々に悪化することがある

最初は「ポタポタ」程度だった水漏れでも、パッキンや配管などの劣化が進めば漏れる量が増える可能性があります。

少量だから大丈夫と決めつけず、同じ場所から継続して水が出ている場合は確認しましょう。

周辺設備や建物に影響することがある

設置場所によっては、長期間の漏水によって周辺が常に濡れた状態になることがあります。

基礎や外壁、周辺設備などへの影響も考えられるため、明らかな漏水を長期間放置するのはおすすめできません。

電気部品への影響にも注意する

エコキュートは電気を使う設備です。

本来水がかからない部分まで漏水が広がっている場合は、安全面からも注意が必要です。

特に、

・焦げ臭い
・ブレーカーや漏電遮断器が落ちる
・エラーが発生する
・異常な音がする

といった症状がある場合は、使用を続けず点検を依頼してください。

エコキュートの下から水が出るときによくある質問

Q. エコキュートの下がびしょびしょですが故障ですか?

必ずしも故障ではありません。

特にヒートポンプユニットの下であれば、結露水や冬の霜取り運転によって周辺がかなり濡れることがあります。

まず「貯湯タンクの下」なのか「ヒートポンプの下」なのかを確認してください。

Q. 冬だけヒートポンプの下から大量に水が出ます。大丈夫ですか?

冬場は霜取り運転によって水が増えることがあります。

寒い日や早朝の沸き上げ中に発生し、運転状況に合わせて収まるのであれば正常な可能性があります。

ただし、配管など特定の場所から常時漏れている場合は別です。

Q. 貯湯タンクの下から水が出ていたら交換ですか?

タンクの下が濡れているだけでは、本体交換が必要とは判断できません。

配管接続部や弁などから漏れた水が、タンクの下へ流れていることもあります。

まず漏れている場所を確認してもらいましょう。

Q. 少量の水なら放置しても大丈夫ですか?

水量だけでは判断できません。

正常な霜取り運転では大量の水が出る場合がありますし、逆に少量でも配管から常時漏れていれば修理が必要になることがあります。

量より「場所・タイミング・止まるかどうか」を確認することが重要です。

Q. 水がずっと止まらない場合はどうすればいいですか?

まず、ドレンや正常な排水経路から出ているのか、配管や本体から漏れているのか確認してください。

運転していない時間帯も同じ場所から水が出続ける場合は、点検を検討しましょう。

水量が多い場合や、エラー・異音などもある場合は早めの相談をおすすめします。

Q. ドレン水と水漏れはどう見分けますか?

ドレンホースなど本来の排水経路から、沸き上げなどの運転に合わせて水が出ているのであれば正常な可能性があります。

一方、配管接続部や本体内部など、本来水が出ない場所から継続して出ている場合は水漏れを疑います。

→ エコキュートのドレンから水が出るのは正常?止まらない原因と水漏れの見分け方

Q. 逃し弁から水が出るのは正常ですか?

沸き上げ時には、水が温められて膨張することで排水が発生することがあります。

そのため、沸き上げに伴って水が出ること自体は異常とは限りません。

ただし、沸き上げが終わっても大量の水が出続ける場合などは確認が必要です。

Q. 水漏れしていてもエコキュートを使い続けられますか?

正常な排水なら問題ありませんが、本当の水漏れだった場合は原因によって判断が変わります。

特に、

・大量に漏れている
・本体内部から漏れている
・エラーが出ている
・ブレーカーが落ちる
・焦げ臭い

などの場合は、無理に使い続けないでください。

水が出ている場所によって関連記事を確認

エコキュートの水トラブルは、発生場所によって原因が違います。

今回の記事で原因を絞り込めたら、該当する記事でさらに詳しく確認してみてください。

水漏れ全般の原因を調べたい方
→ エコキュートの水漏れ原因まとめ

水漏れがどこから発生しているか分からない方
→ エコキュートの水漏れはどこから?場所別の見分け方

ドレンから水が出続けている方
→ エコキュートのドレンから水が出るのは正常?止まらない原因と水漏れの見分け方

逃し弁付近から水が出ている方
→ エコキュートの逃し弁から水が出る原因

修理か交換か迷っている方
→ エコキュートは修理か交換か?迷ったときの判断基準

まとめ|エコキュートの下から水が出たら「場所」を最初に確認

以上、エコキュートの下から水が出てる原因|故障?正常な排水との見分け方…というお話でした。

エコキュートの下が濡れていても、必ずしも故障ではありません。

特にヒートポンプユニットの下であれば、

・結露水
・霜取り運転
・ドレン排水

など正常な運転によって水が出ている可能性があります。

一方、

・配管接続部から水が出続ける
・貯湯タンク内部から水が流れてくる
・運転していないのに止まらない
・残湯量が不自然に減る
・エラーや異音も発生している

という場合は、水漏れを疑ったほうがよいでしょう。

ポイントは、

「水の量」だけで判断しないことです。

まず、

どこから出ている?
↓
いつ出ている?
↓
運転が終われば止まる?

の順番で確認してください。

ヒートポンプ太郎

「ヒートポンプの下が濡れているだけなら正常なことも多いです。逆に少量でも配管からずっと漏れているなら点検が必要です。水量だけで判断しないようにしましょう。」

10年以上使っているなら修理費と交換費用を比較

水漏れの原因が配管やパッキンだけなら、修理で済む可能性があります。

ただし、10年以上使用していて、

・水漏れを繰り返している
・ほかにもエラーが出る
・お湯の温度が安定しない
・沸き上げにも時間がかかる
・高額な部品交換が必要

という場合は、今回の修理だけで判断しないほうがよいでしょう。

まず修理費を確認し、高額になりそうなら交換費用も比較してから決める方法があります。

→ 【エコキュート修理費の相場を見る】

→ 【修理か交換か判断する】

→ 【エコキュート交換費用の相場を見る】

交換する場合は、同じ機種でも依頼先によって工事費込みの総額や保証内容が変わります。

1社だけで決めるのではなく、総額と工事内容を比較しておくと判断しやすくなります。

→ 【エコキュート交換のおすすめ業者3社を工事費込みで比較】

このサイトを運営している人

建築・設備分野に携わる技術系サラリーマン。
1級建築施工管理技士・管工事施工管理技士・第二種電気工事士などを保有。
エコキュートの開発経験と実使用(パナソニック→ダイキン)をもとに、現場+ユーザー目線で解説しています。
【無駄な交換をさせない】がモットーです。

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