エコキュートの電源の切り方|ブレーカーの場所と旅行・長期不在時の注意点

エコキュートの電源を切りたいとき、どのブレーカーを操作すればよいのか迷うことがあります。

実は、旅行や長期不在など、電源を切る目的によって適切な対応は異なります。

この記事では、エコキュートの電源の切り方と注意点、電源を切らない方がよいケースを解説します。

電源の切り方 エコキュート知識
目次

エコキュートの電源の切り方は?まず結論

エコキュートの電源を切る場合は、住宅の分電盤にある専用ブレーカーや、貯湯ユニットの漏電遮断器を操作する方法があります。

ただし、旅行や節電のためにお湯を沸かすのを止めたいだけなら、基本的に電源を切る必要はありません。

リモコンの沸き上げ休止機能を利用する方法があります。

まずは、電源を切りたい理由によって対応を判断しましょう。

電源を切る目的別の対応

電源を切りたい理由おすすめの対応
2〜3日の旅行リモコンの沸き上げ休止設定
1〜2週間の不在機種の対応日数に応じた休止設定
1か月以上使用しないメーカー指定の水抜き・停止手順
エラーを解除したいメーカー指定のリセット方法
焦げ臭さ・煙などの異常安全を確保して使用中止・電源遮断
修理や機器交換専門業者の指示に従って停止

※休止できる日数や電源停止の手順は、メーカーや型番によって異なります。

特に冬場は、電源を切ることで凍結防止機能が停止する場合があります。

そのため、短期間使用しないという理由だけで、専用ブレーカーをOFFにすることはおすすめしません。

エコキュートの電源はどこで切る?

エコキュートの電源に関係する遮断器は、主に住宅の分電盤と貯湯ユニットに設置されています。

一般的な家電製品のように、コンセントを抜いて電源を切る設備とは異なります。

① 住宅の分電盤にある専用ブレーカー

エコキュートには、専用の電気回路が設けられているのが一般的です。

住宅の分電盤には、次のような名称のブレーカーが設置されている場合があります。

  • エコキュート
  • 給湯器
  • 電気温水器

この専用ブレーカーをOFFにすると、エコキュートへの電源供給が停止します。

ただし、分電盤の表示が不明確な場合や、どのブレーカーか判断できない場合は、むやみに操作しないようにしましょう。

また、ブレーカーが自動的に落ちている場合は、漏電や短絡などの異常が考えられます。

原因がわからないままONに戻さないことが大切です。

② 貯湯ユニットの漏電遮断器

エコキュートの貯湯ユニットには、漏電遮断器が設けられています。

多くの機種では、指定された点検カバー内に設置されています。

漏電遮断器の位置はメーカーや型番によって異なり、取扱説明書で確認できます。

メーカーが指定する停止操作では、この漏電遮断器をOFFにする場合があります。

ただし、電装部のカバーを取り外したり、配線に触れたりしてはいけません。

漏電遮断器の場所がわからない場合は、次の記事を参考にしてください。

【関連記事】エコキュートの漏電遮断器はどこ?場所・確認方法・落ちる原因

エコキュートの電源を安全に切る手順

エコキュートの電源を意図的に停止する必要がある場合は、メーカーの取扱説明書に従って操作しましょう。

電源停止前の確認事項

まずは次の点を確認してください。

  1. 電源を切る必要がある状況か確認する。
  2. メーカーと型番を確認する。
  3. 取扱説明書に記載された停止方法を確認する。
  4. 濡れた手でブレーカーを操作しない。
  5. 電源停止後の凍結や水抜きの必要性を確認する。

取扱説明書で停止操作が指定されている場合は、その指示に従って専用ブレーカーや漏電遮断器をOFFにします。

ただし、メーカーが指定していない状態で、両方の遮断器を操作する必要はありません。

また、長期間停止する場合は、電源を切るだけでは不十分なことがあります。

異常がある場合の電源の切り方

エコキュートから焦げ臭いにおいがする場合や、黒い煙が発生している場合は、使用を中止する必要があります。

ダイキンでは、このような異常がある場合、漏電遮断器または専用ブレーカーを切り、点検・修理を依頼するよう案内しています。

ただし、ブレーカー周辺が濡れている場合や、発熱・火花などがある場合は、無理に近づいて操作してはいけません。

安全な場所へ離れ、必要に応じて消防へ通報してください。

また、漏電遮断器が自動的にOFFになっている場合は、原因不明のまま再投入しないでください。

エコキュートの電源を切るとどうなる?

エコキュートの電源を切ると、沸き上げ運転や給湯の制御などに影響します。

特に注意したいのは、凍結防止機能が停止する可能性があることです。

項目電源を切った場合
沸き上げ運転停止する
リモコン表示消える
給湯制御正常に動作しない場合がある
凍結防止運転停止する場合がある
時計・運転設定機種によって再確認が必要
タンク内のお湯残るが新たな沸き上げはできない

電源を切っても、貯湯タンク内のお湯や水が自動的に抜けるわけではありません。

そのため、長期間使用しない場合は水質や凍結への対策が必要です。

また、電源を入れ直しても、すぐに十分なお湯が使えるとは限りません。

旅行中は電源を切るより沸き上げ休止がおすすめ

旅行や出張などで数日間エコキュートを使わない場合は、リモコンの沸き上げ休止機能を利用する方法があります。

沸き上げ休止は、電源を切らずに一定期間の沸き上げを停止する機能です。

メーカーによって名称や設定可能日数が異なります。

メーカー別の沸き上げ休止機能

メーカー休止機能の例
ダイキン2〜30日間の沸き上げ休止
三菱電機運転停止日数を設定する機能
パナソニック15日以内の沸き上げ休止

※メーカー公式で案内されている例です。対応日数は機種によって異なる場合があります。

例えば、ダイキンでは、1泊の場合は設定不要とし、数日間不在にする場合は沸き上げ休止機能の使用を案内しています。

また、冬場は漏電遮断器をOFFにすると凍結のおそれがあるため、電源を切らないよう注意しています。

三菱電機でも、停止日数を設定しておけば、帰宅前夜から沸き上げを再開する機能が案内されています。

このように、旅行のために電源を切る必要はないケースが一般的です。

まずは自宅のエコキュートに沸き上げ休止機能があるか確認しましょう。

エラーをリセットしたい場合は電源を切るべき?

エラーコードが表示された場合、電源を一度切って再起動すれば直ると考える方もいるでしょう。

しかし、エコキュートのリセット方法は、メーカーや型番、エラーコードによって異なります。

リモコンからエラー解除できる機種もあれば、メーカーが指定する条件で電源を入れ直す機種もあります。

そのため、すべてのエラーに対して電源を切る方法はおすすめできません。

リセット方法については別の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュートのリセット方法|エラー解除と再起動のやり方をメーカー別に解説

エコキュートを1か月以上使わない場合は水抜きが必要

エコキュートを1か月以上使用しない場合は、電源を切るだけではなく、貯湯タンクや配管の水抜きを検討する必要があります。

ダイキンやパナソニックでは、約1か月以上使用しない場合に水抜きを行うよう案内しています。

長期間タンク内に水を残しておくと、水質の低下や冬場の凍結などが問題になるためです。

ただし、水抜きの方法はメーカーや型番によって異なります。

電源を切るだけでは不十分な理由

エコキュートの電源を切っても、貯湯タンクや配管内の水は自動的に排出されません。

そのため、次のような場合は水抜きが必要になることがあります。

  • 1か月以上使用しない
  • 長期間空き家になる
  • 冬場に電源を停止する
  • 引っ越しなどで長期間使用しない

特に冬場は、電源を切ると凍結防止運転が停止する場合があります。

配管内に水が残っていると、凍結によって配管や機器が破損するおそれがあります。

長期間停止する場合は、メーカーが指定する水抜き方法を確認してください。

水抜きはメーカーの手順に従う

エコキュートの水抜きでは、貯湯タンクだけでなく、ヒートポンプや配管内の水にも注意が必要です。

また、タンク内に高温のお湯が残っている場合は、やけどの危険があります。

水抜きが不十分だと、冬場に配管が凍結する可能性もあります。

ダイキンでは、凍結のおそれがある場合は販売店へ水抜きを依頼するよう案内しています。

自分で対応できない場合は、無理をせず施工業者などへ相談しましょう。

【関連記事】エコキュートの水抜き方法|凍結対策・長期不在時の正しい手順

冬場にエコキュートの電源を切るときの注意点

冬場は、エコキュートの電源を切ることによる凍結リスクに注意しましょう。

エコキュートには、配管の凍結を防ぐためにポンプを運転するなどの機能が搭載されている機種があります。

しかし、電源を切ると、こうした凍結防止運転ができなくなる場合があります。

数日間の旅行なら電源を切らない方がよい

冬場に2〜3日旅行する程度であれば、メーカーが用意している沸き上げ休止機能を利用する方法があります。

電源を切らずに沸き上げを休止することで、機種が備える凍結防止機能を維持できる場合があります。

ただし、凍結防止の条件はメーカーや機種、設置環境によって異なります。

寒冷地では取扱説明書を確認し、必要な対策を行いましょう。

凍結のおそれがある状態で長期間停止する場合

冬場に長期間使用を停止する場合は、メーカーが指定する水抜きなどの対応が必要です。

特に、貯湯タンクや配管に水が残ったまま電源を切ると、凍結によって機器が損傷する可能性があります。

なお、漏電や電気設備の故障で電源が遮断された場合は、凍結防止のために無理に再通電してはいけません。

安全確保を優先し、施工業者に凍結防止の対応も相談してください。

エコキュートの電源を入れ直すときの確認方法

エコキュートの電源を停止した後、再び使用する場合は、停止したときの状態によって確認事項が異なります。

特に、単に沸き上げを休止した場合と、貯湯タンクの水を抜いた場合は区別しましょう。

沸き上げ休止から再開する場合

旅行などで沸き上げ休止機能を使用していた場合は、取扱説明書に従って運転を再開します。

帰宅日に合わせて自動的に沸き上げを再開する機種もあります。

使用を再開するときは、次の項目を確認しましょう。

  • リモコンの表示が正常か
  • 沸き上げ休止設定が解除されているか
  • 現在時刻が正しいか
  • タンクの残湯量が十分か

なお、休止期間中にタンク内のお湯が冷めている場合は、再び十分なお湯を沸かすまで時間がかかることがあります。

水抜き後に使用を再開する場合

貯湯タンクの水を抜いた場合は、単にブレーカーをONに戻すだけでは使用を再開できません。

メーカー指定の方法でタンクを満水にし、ヒートポンプや配管の空気抜きなどを行う必要があります。

パナソニックでは、タンクが満水でない状態や、ヒートポンプの空気抜きが不十分な状態で通電すると、故障の原因になると案内しています。

そのため、水抜き後の再開では、次の順序が重要です。

  1. メーカー指定の方法でタンクに給水する。
  2. タンクが満水になったことを確認する。
  3. 指定された空気抜き作業を行う。
  4. 取扱説明書の手順で電源を入れる。
  5. 沸き上げ運転を再開する。

※これは確認事項の概要です。実際の操作順序や空気抜き方法は機種によって異なります。

作業に不安がある場合は、メーカーや施工業者へ依頼しましょう。

エコキュートの電源の切り方についてよくある質問

Q. エコキュートの電源は毎日切っても大丈夫ですか?

節電目的で毎日ブレーカーを切ることはおすすめしません。

エコキュートは運転設定に応じて沸き上げを管理しており、機種によっては凍結防止機能にも電源が必要です。

電気代を抑えたい場合は、沸き上げ設定などを見直しましょう。

Q. 旅行中はエコキュートの電源を切った方がいいですか?

数日間の旅行であれば、沸き上げ休止機能を使う方法があります。

ただし、設定できる日数は機種によって異なります。

冬場は電源停止による凍結にも注意してください。

Q. エコキュートの電源を切ると設定は消えますか?

メーカーや型番によって異なります。

設定が保持される機種もありますが、再通電後に時計や運転設定の確認が必要な場合もあります。

使用を再開するときは、リモコンを確認しましょう。

Q. 1か月以上使わない場合はブレーカーを切るだけでよいですか?

ブレーカーを切るだけでは不十分な場合があります。

ダイキンやパナソニックでは、約1か月以上使用しない場合に水抜きを案内しています。

特に凍結のおそれがある場合は、メーカーや施工業者へ相談してください。

Q. 電源を入れ直したらすぐにお湯は使えますか?

タンク内に十分なお湯が残っていない場合は、沸き上げに時間がかかります。

また、タンクの水抜きを行っていた場合は、給水や空気抜きなどの作業が必要です。

水抜き後は、タンクを満水にしてからメーカー指定の方法で運転を再開してください。

まとめ|エコキュートの電源は目的に応じて停止しよう

以上、エコキュートの電源の切り方と停止前の注意点についてのお話でした。

エコキュートの電源は、住宅の専用ブレーカーや貯湯ユニットの漏電遮断器で遮断できますが、いつでも電源を切ればよいというわけではありません。

特に、次の点を覚えておきましょう。

  • 数日間の旅行は沸き上げ休止機能を活用する。
  • 1か月以上の不在では水抜きも検討する。
  • 冬場は電源停止による凍結に注意する。
  • 水抜き後は満水と空気抜きを確認してから通電する。
  • エラー解除目的ならメーカー指定のリセット方法を確認する。
  • 電気設備に異常がある場合は安全確保を優先する。

エコキュートは、電源を切る目的によって適切な操作が異なります。

取扱説明書を確認し、必要な場合は施工業者へ相談してから対応しましょう。

【関連記事】エコキュートの電源が入らない原因|リモコンが真っ暗なときの対処法

このサイトを運営している人

建築・設備分野に携わる技術系サラリーマン。
1級建築施工管理技士・管工事施工管理技士・第二種電気工事士などを保有。
エコキュートの開発経験と実使用(パナソニック→ダイキン)をもとに、現場+ユーザー目線で解説しています。
【無駄な交換をさせない】がモットーです。

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