エコキュートを使っていて、「さっきはお湯が出たのに、今は出ない」「昨日は普通だったのに今日は出ない」といった症状が起きることがあります。
お湯が出たり出なかったりする場合は、エコキュート本体の故障だけでなく、湯切れや混合水栓、沸き上げ不足、給湯条件などさまざまな原因が考えられます。
まずは「家中で起きているのか」「シャワーなど1箇所だけなのか」を確認すると、原因をかなり絞り込めます。

結論|まず「1箇所だけ」か「家中」かを確認する
エコキュートのお湯が出たり出なかったりするとき、最初に確認してほしいのが症状が起きている場所です。
たとえば、
- シャワーだけお湯が出ない
- キッチンだけお湯が出ない
- 家中すべての蛇口で出ない
では、疑う原因が変わります。
シャワーなど1箇所だけで症状が起きる場合は、混合水栓やサーモスタットなど、その蛇口側に原因がある可能性があります。
一方、キッチン・洗面所・シャワーなど複数箇所で同じ症状が起きている場合は、残湯不足や沸き上げ不良、エコキュート本体の給湯系統なども確認する必要があります。
まずは次の表で症状を確認してみてください。
| 症状 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| シャワーだけ出たり出なかったりする | 混合水栓・サーモスタットなど |
| 蛇口を開け直すとお湯が出る | 水栓・流量・給湯制御など |
| 朝は出るのに夜は出ない | 湯切れ・残湯不足 |
| 沸き増しすると出る | 残湯不足・沸き上げ不足 |
| 家中で出たり出なかったりする | エコキュート本体・給湯系統など |
| 冬の朝だけ出ない | 配管の凍結など |
| エラーが出たときにお湯が止まる | センサー・ポンプ・制御系統など |
| 日によって出たり出なかったりする | 沸き上げ状態・設定・部品異常など |
ヒートポンプ太郎「ポイントは出ないことがあるだけではなく、いつ・どこで・どんなときに出ないのかを見ることです。」
なお、最初は熱いお湯が出ていて、シャワーを使っている途中から急に水になる場合は、今回とは少し症状が違います。
また、最初からまったくお湯が出ない場合はこちらを確認してください。
エコキュートのお湯が出たり出なかったりする主な原因
お湯が不安定になる原因は、大きく分けると「蛇口側」「お湯の残量・沸き上げ」「エコキュート本体」の3つがあります。
いきなり本体故障と判断する必要はありません。
症状の出方から順番に切り分けていきましょう。
原因①|混合水栓・サーモスタットの不具合
まず確認したいのが、シャワーや蛇口の混合水栓です。
特に、
- シャワーだけお湯が出たり出なかったりする
- キッチンは正常にお湯が出る
- 温度調節ハンドルを動かすと症状が変わる
- 急に冷たくなったり熱くなったりする
といった場合は、エコキュート本体ではなく水栓側に原因がある可能性があります。
サーモスタット混合水栓は、お湯と水を自動的に混ぜて設定した温度に調整しています。
内部のサーモスタットやカートリッジなどが劣化すると、温度調整がうまくできなくなり、お湯が出たり出なかったりするように感じることがあります。
他の蛇口でお湯を出してみる
切り分けは比較的簡単です。
シャワーで症状が出たら、キッチンや洗面所でもお湯を出してみましょう。
キッチンでは正常に熱いお湯が出る
↓
シャワー側の水栓を疑いやすい
キッチンや洗面所でも同じように出ない
↓
エコキュート側や給湯系統なども確認する
という順番です。
ただし、「1箇所だけなら必ず水栓」「家中なら必ずエコキュート」と断定できるわけではありません。
あくまで原因を切り分けるための判断材料と考えてください。
シャワーだけ温度がおかしい場合はこちらも参考にしてください。
原因②|タンクのお湯が不足している
次に確認したいのが残湯量です。
エコキュートは、必要なお湯をその場ですべて沸かすガス給湯器とは異なり、タンクに貯めたお湯を利用する仕組みです。
そのため、使用できるお湯が不足すると湯切れを起こします。
特に、
- 朝は普通にお湯が出る
- 夜になると出なくなる
- 家族全員が入浴したあとに起こる
- 来客があった日に起こる
- 冬になると起こりやすい
という場合は、まず湯切れを疑ってみましょう。
「以前は大丈夫だったのに最近足りない」場合もある
同じエコキュートを使っていても、お湯の使用量は変化します。
たとえば、
- 家族が増えた
- シャワー時間が長くなった
- 入浴回数が増えた
- 冬になって給水温度が下がった
- 設定を節約側へ変更した
などによって、以前より湯切れしやすくなることがあります。
リモコンで残湯量が少なくなっている場合は、まず沸き増しを試してみましょう。
沸き増し後に問題なくお湯が出るのであれば、故障ではなく単純な残湯不足だった可能性があります。
頻繁にタンクのお湯がなくなる場合はこちらも確認してください。
ヒートポンプ太郎「朝は出るのに、家族がお湯を使った夜だけ出ないなら、まず残湯量を確認してみてください。」
原因③|夜間に十分な量を沸き上げできていない
「朝からお湯の残量が少ない」「それほど使っていないのに夜まで持たない」という場合は、単純な使いすぎではなく、夜間の沸き上げが十分にできていない可能性があります。
エコキュートは通常、設定や電力契約などに応じて夜間を中心に翌日使用するお湯を沸かします。
ところが、
- 沸き上げ設定が少ない
- 節約設定になっている
- 夜間に正常に沸き上げできていない
- 一時的な制御異常が起きている
- 本体に不具合が発生している
などがあると、朝の時点から使用できるお湯が十分に確保されていないことがあります。
朝の残湯量を確認する
この原因を判断するには、お湯をほとんど使っていない朝の残湯量を見るのがおすすめです。
朝から残湯量が明らかに少ない場合は、前日に使いすぎたのではなく、夜間の沸き上げ側に原因があるかもしれません。
特に、
「最近になって急に朝の残湯量が少なくなった」
「以前と同じ使い方なのに夜までお湯が持たなくなった」
という場合は注意してください。
原因④|流量や給水条件の影響
お湯が出たり出なかったりする症状は、給湯時の流量や水圧などが関係していることもあります。
たとえば、
- シャワーを使っているときにキッチンでも水を使った
- 複数箇所で同時に給湯した
- 蛇口を極端に絞って使用している
- 特定の使用条件でだけ症状が起こる
という場合です。
ただし、「同時使用すると必ず水になる」というわけではありません。
同じ条件で症状が繰り返されるかを確認することが重要です。
一度、他の蛇口や水回りを使用していない状態でお湯を出してみましょう。
それで正常に使えるのであれば、使用条件による影響も考えられます。
反対に、他でまったく水を使っていないのに頻繁にお湯が出なくなる場合は、別の原因を疑ったほうがよいでしょう。
原因⑤|冬だけ起こるなら配管の凍結も確認する
冬の朝を中心に「お湯が出たり出なかったりする」という場合は、配管の凍結も疑ってみましょう。
特に、
- 気温が氷点下まで下がった
- 朝だけお湯が出ない
- 昼になると自然に出るようになる
- 水は出るのにお湯だけ出ない
- 寒波が来た日から症状が始まった
といった場合は、凍結の可能性があります。
エコキュート本体が故障していなくても、給水・給湯配管などが凍結すると正常にお湯を供給できなくなることがあります。
昼になると自然に直るなら凍結の可能性あり
凍結による症状の特徴は、気温の上昇によって自然に改善することがある点です。
たとえば、
朝7時:お湯が出ない
↓
昼12時:普通にお湯が出る
↓
翌朝:また出ない
という状態を繰り返しているなら、エコキュート本体の故障だけでなく凍結を疑います。
ヒートポンプ太郎「冬の朝だけ出ないなら、いきなり本体故障と決めつけなくて大丈夫です。気温との関係も確認してみてください。」
ただし、凍結している配管に熱湯をかけるのは避けましょう。
配管や接続部を傷めるおそれがあります。
基本的には取扱説明書に従い、気温が上がって自然に解凍するのを待つなど、メーカーが案内する方法で対応してください。
原因⑥|温度センサーや給湯系統の弁の不具合
残湯量が十分あり、凍結でもないのにお湯が不安定になる場合は、エコキュート内部の部品に原因がある可能性があります。
たとえば温度を検知するセンサーや、お湯の流れ・温度を調整する部品などです。
こうした部品に異常が起こると、
- お湯が出るときと出ないときがある
- 設定温度と実際の温度が合わない
- 急にぬるくなる
- 一度止めて再び出すと正常になる
- エラーコードが表示される
といった症状につながることがあります。
外から見ただけで故障箇所を判断するのは難しいため、エラーコードが表示されている場合は重要な手がかりになります。
原因⑦|制御基板の不具合
エコキュートには、各部品の動作を制御する基板が使われています。
制御系統に不具合が起きると、完全に動かなくなるだけでなく、動いたり動かなかったりする不安定な症状が出ることもあります。
たとえば、
- 昨日は正常だったのに今日はお湯が出ない
- 一度復旧しても再発する
- エラーが出たり消えたりする
- 他の動作にも不具合がある
といった場合です。
一時的な制御異常であれば再起動で改善する場合もありますが、何度も同じ症状を繰り返す場合は注意してください。
再起動する場合は、機種の取扱説明書に記載された方法に従ってください。
ヒートポンプ太郎「一度直ったから大丈夫とは限りません。何度も再発するかどうかが重要です。」
原因⑧|ヒートポンプユニットなど本体側の不具合
エコキュートがお湯を十分に作れていない場合も、「お湯が出たり出なかったりする」と感じることがあります。
特に、
- 朝から残湯量が少ない
- 沸き増ししてもなかなかお湯が増えない
- 沸き上げに以前より時間がかかる
- お湯の温度も以前より低い
- エラーコードが表示されている
といった症状を伴う場合は、本体側の点検が必要になることがあります。
ただし、お湯が不安定だからといって、すぐに「ヒートポンプユニットの故障」と判断することはできません。
湯切れや設定、凍結、水栓側など、比較的簡単に確認できる原因から順番に切り分けることが大切です。
お湯が出ない時間帯から原因を絞り込む
「出たり出なかったり」という症状では、いつ出なくなるのかが重要な判断材料になります。
時間帯や使用状況ごとに見ていきましょう。
朝は出るのに夜になると出ない
朝は問題なく使えるのに、夕方から夜にかけてお湯が出なくなる場合は、まず残湯不足を確認しましょう。
日中から夜にかけて、
- シャワー
- お風呂
- 洗面
- キッチン
などでお湯を使用するため、夜になるほどタンク内の使用可能なお湯は減っていきます。
リモコンの残湯量が少なくなっているなら、沸き増しを試してみてください。
沸き増し後に正常に使えるのであれば、湯切れの可能性が高くなります。
朝だけお湯が出ない
冬の寒い朝だけお湯が出ず、昼になると自然に復旧する場合は、配管の凍結が考えられます。
一方、季節に関係なく朝から残湯量が少ない場合は、夜間に十分な沸き上げができていない可能性があります。
「朝に出ない」という同じ症状でも、季節や残湯量によって疑う原因が変わります。
沸き増しするとお湯が出る
通常は出ないのに、沸き増しをすると再び使える場合は、
- お湯の使用量が多い
- 沸き上げ量の設定が少ない
- タンク容量が生活人数に合っていない
- 夜間に十分沸き上げできていない
などを確認しましょう。
毎日のように沸き増しが必要になった場合は、「最近お湯の使用量が増えていないか」「以前と比べて沸き上げ量が減っていないか」も確認してください。
蛇口を開け直すとお湯が出る
一度蛇口を閉め、もう一度開けるとお湯が出る場合は、
- 混合水栓
- 流量
- 給湯制御
など複数の原因が考えられます。
特定の蛇口だけで起こるのか、家中で起こるのかを確認してください。
特定のシャワーだけなら水栓側、複数の蛇口で同様の症状があるならエコキュート側や給湯系統も含めて確認します。
日によって出たり出なかったりする
昨日は普通だったのに今日は出ない。
翌日になると、また普通に使える。
このような症状では、
- お湯の使用量
- 沸き上げ状態
- 外気温
- 設定
- 一時的な制御異常
- 部品の不具合
などを切り分ける必要があります。
「いつ症状が出たか」をメモしておくと、修理を依頼するときにも役立ちます。
お湯が出たり出なかったりするときの確認手順
原因が分からない場合は、次の順番で確認すると切り分けやすくなります。
① 他の蛇口でもお湯を出してみる
最初に行いたい確認です。
シャワーでお湯が出ない場合は、キッチンや洗面所でもお湯を出してみてください。
1箇所だけなら水栓側、複数箇所ならエコキュートや給湯系統などを疑う材料になります。
② リモコンの残湯量を確認する
残湯量が少なければ、まず沸き増しを行います。
沸き増しによって正常に使えるようになるか確認してください。
③ エラーコードを確認する
リモコンにエラーコードが表示されていないか確認します。
表示されている場合は、コードを消す前にメモや写真を残しておくとよいでしょう。
メーカー・型番と一緒に記録しておけば、修理業者へ症状を伝えやすくなります。
④ 症状が起きる時間帯を確認する
「いつ出なくなるか」も記録しておきます。
- 朝だけ
- 夜だけ
- 入浴後
- 家族が同時使用したとき
- 寒い日だけ
- 毎回ではなく数日に一度
といった情報が原因の切り分けに役立ちます。
⑤ 冬なら凍結の可能性を確認する
冬の朝だけ発生する場合は、外気温も確認してください。
昼になって自然に復旧するかどうかも判断材料になります。
⑥ 必要に応じて取扱説明書に沿って再起動する
残湯量や凍結などに問題がなく、一時的な制御異常が疑われる場合は、メーカーの取扱説明書に従って再起動します。
ただし、再起動で一度復旧しても、何度も同じ症状が起きるなら「直った」と判断しないほうがよいでしょう。
一度直ったなら放置しても大丈夫?
「昨日はお湯が出なかったけれど、今日は普通に使えている」
この場合、すぐに修理が必要とは限りません。
一時的な湯切れや使用条件、凍結などが原因だった可能性もあります。
ただし、次のように再発している場合は注意してください。
| 状況 | 対応の目安 |
|---|---|
| 一度だけで、その後まったく再発しない | 経過を確認 |
| 特定の使い方をしたときだけ起こる | 使用条件・水栓などを確認 |
| 冬の朝だけ起こる | 凍結を確認 |
| 数日おきに繰り返す | 原因の特定を検討 |
| 発生頻度が増えている | 点検を検討 |
| エラー・異音・水漏れを伴う | 早めの点検を検討 |
特に「以前は月に1回程度だったのに、最近は毎日のように起こる」という場合は、部品の劣化などが進んでいる可能性もあります。
お湯が出ないときにやってはいけないこと
何度もリセットを繰り返す
再起動して一度直っても、すぐに同じ症状が出る場合は原因そのものが解消していない可能性があります。
エラーが出るたびに何度もリセットして使い続けるのではなく、エラーコードや症状を記録して点検につなげましょう。
凍結した配管に熱湯をかける
冬に配管が凍ったからといって、熱湯を直接かけるのは避けてください。
急激な温度変化によって配管や接続部を傷めるおそれがあります。
本体や配管を自分で分解する
エコキュート内部には電気・冷媒・高温のお湯などが関係する部分があります。
カバーを外して内部部品を分解したり、電気系統を自分で修理したりするのは避けましょう。
こんな場合は修理・点検を依頼する
次のような症状がある場合は、単純な湯切れや使用条件だけではなく、部品の不具合も考えたほうがよいでしょう。
- 残湯量があるのに家中でお湯が出ない
- お湯が出たり出なかったりする症状を何度も繰り返す
- 以前より発生頻度が増えている
- 沸き増ししても改善しない
- エラーコードが繰り返し表示される
- お湯の温度も安定しない
- 沸き上げに以前より時間がかかる
- 異音や水漏れも発生している
特に複数の症状が同時に出ている場合は、早めに点検を依頼することをおすすめします。
使用年数が長い場合は、修理費だけでなく交換費用も確認しておくと判断しやすくなります。
修理費用の目安
お湯が出たり出なかったりする原因が部品の故障だった場合、修理費用は故障箇所によって大きく変わります。
目安としては次のとおりです。
| 修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 混合水栓・カートリッジ関連 | 1万〜5万円程度 |
| 温度センサー交換 | 1万〜3万円程度 |
| 配管関連の修理 | 2万〜6万円程度 |
| 制御基板交換 | 3万〜8万円程度 |
| 冷媒関連の修理 | 5万〜15万円程度 |
| ヒートポンプ関連の修理 | 8万〜20万円以上になることも |
※実際の費用はメーカー・機種・故障箇所・出張費・部品代などによって異なります。
シャワーなど1箇所だけの不具合であれば、水栓側の比較的軽い修理で済むこともあります。
一方で、家中のお湯が不安定で、ヒートポンプユニットや制御基板など主要部品に原因がある場合は修理費が高額になることがあります。
修理を依頼する前に、おおよその費用相場を知っておくと判断しやすくなります。
修理を依頼するときに伝えておきたいこと
「お湯が出たり出なかったりする」だけでは、業者側も原因を絞り込みにくいことがあります。
点検を依頼するときは、できるだけ症状を具体的に伝えましょう。
確認しておきたいのは次のような内容です。
- メーカー名
- 型番
- 使用年数
- 症状が始まった時期
- お湯が出ない時間帯
- シャワーだけなのか家中なのか
- 残湯量はあるのか
- 沸き増しすると改善するのか
- エラーコードの有無
- 異音や水漏れの有無
特にエラーコードが表示された場合は、リセットする前にスマートフォンなどでリモコン画面を撮影しておくと便利です。
「昨日は出なかったけれど今日は出る」という場合も、症状が出た時間帯やそのときのお湯の使用状況を記録しておきましょう。
ヒートポンプ太郎「出たり出なかったりする故障は、点検時には正常に動いていることもあります。症状が出たときの記録があると原因を探しやすくなります。」
修理と交換はどちらを選ぶべき?
お湯が出たり出なかったりするからといって、すぐにエコキュートを交換する必要はありません。
比較的新しい機種で、
- 混合水栓の不具合
- 温度センサーの故障
- 軽微な配管トラブル
- 比較的安価な部品交換
などで直るのであれば、基本的には修理を検討しやすいでしょう。
一方で、設置から10年以上経過しているエコキュートでは事情が変わってきます。
10年以上使用している場合は交換費用も確認する
エコキュートの使用年数が長くなると、一つの部品を修理したあとに別の部品で不具合が発生する可能性も考える必要があります。
特に、
- 使用開始から10年以上
- ヒートポンプ関連の高額修理
- 修理費が10万円前後以上
- 最近ほかの故障も発生した
- エラーコードを繰り返している
- 部品供給が難しくなっている
といった場合は、修理だけでなく交換費用も比較してみましょう。
「今回の修理がいくらか」だけではなく、修理後にあと何年使えそうかまで考えることが重要です。
使用年数から修理・交換を考える
判断に迷った場合は、使用年数も一つの目安になります。
| 使用年数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 〜5年程度 | 保証を確認し、基本は修理を優先 |
| 6〜9年程度 | 故障箇所と修理費を見て判断 |
| 10年以上 | 修理費と交換費を比較 |
| 10〜15年以上 | 高額修理なら交換も有力 |
もちろん、使用年数だけで交換を決める必要はありません。
たとえば10年以上使用していても、数万円程度の軽い修理で済むなら、そのまま使い続ける選択肢もあります。
逆に使用年数がそれほど長くなくても、ヒートポンプユニットなど主要部分の高額修理が必要になった場合は、保証内容も含めて慎重に判断しましょう。
お湯が出たり出なかったりするときによくある質問
Q. お湯が出たり出なかったりするのは故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。
湯切れや混合水栓、冬場の凍結、使用条件などが原因になることもあります。
ただし、残湯量が十分あるのに家中で症状を繰り返す場合や、以前より発生頻度が増えている場合は、エコキュート本体の点検も検討しましょう。
Q. 蛇口を開け直すとお湯が出るのはなぜですか?
混合水栓や流量、給湯制御などが関係している可能性があります。
まずは別の蛇口でも同じ症状が起きるか確認してください。
特定の蛇口だけで発生するなら、水栓側を疑いやすくなります。
Q. シャワーだけお湯が出たり出なかったりする原因は?
シャワーだけで症状が起きる場合は、サーモスタット混合水栓やカートリッジなどが原因になっている可能性があります。
キッチンや洗面所で正常にお湯が出るか確認してみましょう。
Q. 朝はお湯が出るのに夜になると出ないのはなぜですか?
まず疑いたいのが湯切れです。
朝から夜にかけてお湯を使用し、タンク内の使用可能なお湯が不足している可能性があります。
リモコンで残湯量を確認し、少なくなっている場合は沸き増しを試してみてください。
毎日のように湯切れする場合は、沸き上げ設定やタンク容量も確認しましょう。
Q. 冬の朝だけお湯が出ないのは凍結ですか?
可能性の一つです。
特に気温が大きく下がった朝だけお湯が出ず、昼になって気温が上昇すると自然に復旧する場合は、配管の凍結が考えられます。
ただし、夜間の沸き上げが正常にできていない場合などもあるため、残湯量も確認してください。
Q. 残湯量があるのにお湯が出ないのは故障ですか?
残湯量が十分あるにもかかわらず、複数の蛇口でお湯が出ない場合は、単純な湯切れ以外の原因を考える必要があります。
給湯系統の部品やセンサー、制御系統などの不具合も考えられます。
エラーコードが表示されていないか確認しましょう。
Q. エラーコードが出ていなくても故障していることはありますか?
あります。
すべての不具合で必ずエラーコードが表示されるとは限りません。
エラーがなくても、
- お湯が出たり出なかったりする
- 沸き上げに時間がかかる
- お湯の温度が安定しない
- 異音がする
などの症状を繰り返す場合は、点検を検討しましょう。
Q. 一度直ったなら修理しなくても大丈夫ですか?
一度だけで、その後まったく再発していないのであれば、しばらく様子を確認する方法もあります。
ただし、数日後に再発したり、徐々に発生頻度が増えたりしている場合は注意が必要です。
「直ったかどうか」ではなく、同じ症状を繰り返しているかで判断しましょう。
Q. 10年以上使っている場合は交換したほうがいいですか?
10年以上というだけで必ず交換する必要はありません。
軽い部品交換で直るなら修理できるケースもあります。
一方で、ヒートポンプ関連などの高額修理が必要な場合や、複数の不具合を繰り返している場合は、交換費用も比較して判断したほうがよいでしょう。
症状が少し違う場合はこちらも確認してください
「お湯が出たり出なかったりする」といっても、実際の症状によって確認すべき場所は変わります。
最初からまったくお湯が出ない
蛇口を開けてもお湯がまったく出ない場合は、今回の記事より「お湯が出ない」原因を確認してください。
最初は熱いのに途中から水になる
シャワーの最初は正常なのに、使用途中で突然冷たくなる場合はこちらです。
お湯は出るけれど温度が低い
水になるわけではなく、「設定温度よりぬるい」という場合は別の原因が考えられます。
シャワーだけ温度がおかしい
浴槽やキッチンでは問題なく、シャワーだけぬるい場合は混合水栓などを確認します。
タンクのお湯がすぐなくなる
毎日のように残湯量がなくなり、夜になるとお湯が使えなくなる場合はこちらです。
このように症状ごとに原因を切り分けることで、必要のない修理を依頼するリスクも減らせます。
エコキュートのお湯が出たり出なかったりする原因まとめ
エコキュートのお湯が出たり出なかったりする場合は、すぐに本体故障と判断する必要はありません。
まず確認したいのは、
- 1箇所だけか家中か
- 残湯量は十分か
- 朝だけ・夜だけなど時間帯に特徴があるか
- 冬だけ発生していないか
- エラーコードが出ていないか
- 一度だけなのか繰り返しているのか
というポイントです。
シャワーだけなら混合水栓、夜だけなら湯切れ、冬の朝だけなら凍結など、症状の出方によって原因をかなり絞り込めます。
一方で、残湯量が十分あるにもかかわらず家中で症状が発生したり、エラー・異音・水漏れなども伴ったりする場合は、本体側の不具合も疑われます。
ヒートポンプ太郎「今日は出たから大丈夫ではなく、同じ症状を繰り返していないかを見てください。」
使用開始から10年以上経過していて不具合を繰り返している場合は、修理だけでなく交換費用も確認しておくと判断しやすくなります。
修理か交換か迷ったら費用を比較してから判断する
エコキュートの不具合は、混合水栓やセンサーなどの修理で済むこともあれば、主要部品の故障によって高額修理になることもあります。
特に10年以上使用している場合は、1社の修理見積もりだけで決めず、交換した場合の総額も確認してから判断するのがおすすめです。
交換する場合も業者によって本体価格・工事費・保証内容などに差があります。
相場を把握してから依頼先を決めることで、必要以上に高い費用で契約するリスクを減らせます。