「最近、エコキュートの電気代が高い気がする。」
「使い方は変わっていないのに、急に電気代が上がった。」
このような場合でも、すぐにエコキュートの故障とは限りません。
冬場の気温低下やお湯の使用量、昼間の沸き増し、電気料金単価など、故障以外にもさまざまな原因があります。
一方で、異音やエラー、お湯切れなども同時に起きている場合は、ヒートポンプユニットなどの不具合も疑われます。
この記事では、エコキュートの電気代が高くなる原因から、急に上がったときの確認方法、電気代を抑える方法、修理・交換の判断基準まで詳しく解説します。

結論|エコキュートの電気代が高くても故障とは限りません
まず結論からいうと、エコキュートの電気代が高くなったからといって、すぐに故障と判断する必要はありません。
特に、
- 冬になった
- お湯の使用量が増えた
- 昼間の沸き増しが増えた
- 電気料金単価が上がった
- 沸き上げ設定を変更した
といった場合は、正常に動いていても電気代が高くなることがあります。
一方で、次のような症状を伴っている場合は注意が必要です。
| 状況 | 故障の可能性 |
|---|---|
| 冬だけ電気代が高い | 低い |
| 家族やお湯の使用量が増えた | 低い |
| 電気料金単価が上がった | 低い |
| 昼間の沸き増しが増えた | 原因確認が必要 |
| 使い方が同じなのに急に高くなった | やや注意 |
| 沸き上げに以前より時間がかかる | 注意 |
| お湯切れも増えた | 注意 |
| 異音・エラーも発生している | 故障の可能性あり |
ヒートポンプ太郎「電気代だけを見るのではなく、以前と比べてエコキュートの動きが変わっていないか確認するのがポイントです。」
まず確認|「以前から高い」のか「急に上がった」のか
同じ「電気代が高い」という悩みでも、原因を探すときは大きく2つに分けて考えると分かりやすくなります。
以前から電気代が高い
以前から「エコキュートなのに思ったほど電気代が安くない」という場合は、故障よりも設定や使い方を先に確認しましょう。
例えば、
- お湯の使用量が多い
- 沸き上げ量が「多め」になっている
- 昼間の沸き増しが多い
- タンク容量が家族人数に合っていない
- 給湯温度が高い
- 電気料金プランが使い方に合っていない
などが考えられます。
この場合は、設定や使い方を見直すことで改善する可能性があります。
最近になって急に電気代が上がった
注意したいのはこちらです。
これまでと同じ使い方をしているにもかかわらず、最近になって急に電気代が高くなった場合は、
- 季節の変化
- 電気料金単価の変化
- 昼間の沸き増し増加
- 夜間の沸き上げ不足
- ヒートポンプの性能低下
- センサーや制御部品の異常
などを確認する必要があります。
特に「電気代が上がった」だけでなく、
- お湯がぬるい
- お湯切れする
- 沸き上げが遅い
- 異音がする
- エラーが出る
といった変化もある場合は、機器側の不具合を疑った方がよいでしょう。
本当にエコキュートが原因?まず電気使用量を確認
電気代が高くなったときに、最初に確認してほしいのが**請求金額ではなく電気使用量(kWh)**です。
電気料金は基本的に、
電気使用量 × 電気料金単価
を中心に計算されます。
そのため、請求額が上がったからといって、必ずしもエコキュートが以前より多く電気を使っているとは限りません。
使用量(kWh)が増えている
前年同月と比較して電気使用量そのものが大きく増えている場合は、
- エコキュート
- 暖房
- エアコン
- 浴室乾燥機
- 衣類乾燥機
などの使用量が増えていないか確認しましょう。
冬なら、エコキュートだけではなく暖房の影響も大きくなります。
使用量は同じなのに請求額だけ高い
この場合は、電気料金単価の変化を確認します。
電力会社や料金プランによっては、燃料費調整額などの影響で同じ使用量でも請求額が変わることがあります。
「請求額が上がった=エコキュートが故障した」と判断する前に、
前年同月の使用量(kWh)と料金単価
を比較してみましょう。
前月ではなく前年同月とも比較する
エコキュートの電気代を判断するときは、前月だけとの比較では不十分です。
例えば、
11月 → 12月
12月 → 1月
では、水温や外気温が大きく下がるため、正常でも消費電力量が増えます。
そのため、
今年1月と昨年1月
のように、できるだけ同じ季節で比較するのがおすすめです。
ヒートポンプ太郎「冬に電気代が上がっただけなら、故障ではないケースも多いです。前年同月との比較がかなり参考になります。」
エコキュートの電気代が高くなる原因7つ
ここからは、エコキュートの電気代が高くなる代表的な原因を見ていきます。
| 原因 | 急に上がる可能性 | 故障の可能性 |
|---|---|---|
| お湯の使用量増加 | ○ | 低い |
| 冬の気温・水温低下 | ○ | 低い |
| 沸き上げ設定 | ○ | 低い |
| 昼間の沸き増し | ◎ | 低〜中 |
| 電気料金単価・プラン | ◎ | なし |
| 容量・使い方のミスマッチ | △ | 低い |
| 本体の劣化・故障 | ○ | 高い |
① お湯の使用量が増えている
まず確認したいのがお湯の使用量です。
エコキュートは、使ったお湯が多くなるほど翌日以降に沸かす量も増えます。
例えば、
- 家族が増えた
- 来客があった
- シャワー時間が長くなった
- 朝にもシャワーを使うようになった
- お風呂をためる回数が増えた
などです。
本人は「以前と同じように使っている」と思っていても、冬になるとシャワー時間が長くなったり、給湯温度を上げたりしていることもあります。
まずは最近のお湯の使い方に変化がなかったか確認してみましょう。
② 冬になって外気温・水温が下がった
エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かします。
そのため、外気温が低くなる冬は夏よりも沸き上げ効率が低下しやすくなります。
さらに冬は、水道から入ってくる水そのものも冷たくなります。
例えば同じ40℃のお湯を作る場合でも、もとの水温が高い夏より、低い冬の方が多くのエネルギーが必要です。
加えて、
- シャワー時間が長くなる
- 給湯温度を高くする
- 浴槽のお湯が冷めやすい
といった要因も重なります。
そのため、冬だけ電気代が高くなるのであれば、ある程度は正常な変化と考えられます。
ただし、前年の同じ時期と比較して明らかに使用量が増えている場合は、別の原因も確認しましょう。
③ 沸き上げ設定が「多め」になっている
エコキュートには、家庭のお湯の使用状況に合わせて沸き上げ量を調整する機能があります。
メーカーによって名称は異なりますが、
- おまかせ
- 節約
- 少なめ
- 多め
- たっぷり
などの設定があります。
必要以上に「多め」「たっぷり」などへ設定すると、実際には使わないお湯まで沸かすことがあります。
以前より電気代が高くなった場合は、家族が設定を変更していないか確認してみましょう。
また、停電やリセットなどのあとも念のため設定内容を確認しておくと安心です。
ただし、電気代を下げたいからといって沸き上げ量を極端に少なくすると、今度は湯切れして昼間の沸き増しが増える可能性があります。
単純に「少なめ」にすればよいわけではありません。
普段のお湯の使用量に合わせた設定が重要です。
④ 昼間の「沸き増し」が増えている
電気代が高くなったときに、特に確認したいのが昼間の沸き増しです。
エコキュートは、電気料金プランや設定に合わせてお湯を沸かします。
ところが日中にタンクのお湯が不足すると、追加でお湯を作る「沸き増し」が必要になります。
沸き増しが増える原因としては、
- お湯の使用量が増えた
- タンク容量が足りない
- 沸き上げ設定が少なすぎる
- 夜間に十分沸き上げられていない
などがあります。
「最近、昼間にもヒートポンプユニットがよく動いている」という場合は、一度リモコンの沸き増し状況を確認してみましょう。
ただし、昼間の電気が必ず夜間より高いとは限りません。
現在の料金プランによって時間帯別単価は異なるため、「昼間に沸かした=必ず損」と決めつけず、契約している料金プランも確認してください。
→ エコキュートの沸き増しとは?電気代への影響を解説
⑤ 電気料金プランや料金単価が変わった
「使い方は変わっていないのに請求額だけ高くなった」という場合は、エコキュートではなく電気料金側に原因があるかもしれません。
確認したいのは、
- 電気料金単価
- 燃料費調整額
- 契約している料金プラン
- 夜間・昼間の時間帯別料金
などです。
特に注意したいのが、エコキュートを設置した当時から電気料金プランを変更しているケースです。
エコキュートは料金プランと沸き上げ時間の組み合わせによって電気代が変わります。
まずは電力会社の明細などで、前年同月と「使用量(kWh)」を比較してみてください。
使用量がほとんど変わっていないのに請求額だけ高くなっているなら、エコキュートの故障より料金単価の影響を先に疑った方がよいでしょう。
⑥ タンク容量や使い方が家族に合っていない
エコキュートのタンク容量が小さすぎることも、電気代が高くなる原因のひとつです。
代表的な容量は370L・460Lなどですが、適した容量は家族人数だけでは決まりません。
| 使用状況 | 容量不足になりやすさ |
|---|---|
| 2〜3人で370L | 比較的低い |
| 4人で370L | 使い方によっては不足 |
| 5人以上で370L | 不足しやすい |
| 4〜5人で460L | 比較的余裕あり |
| 朝晩シャワーを多く使う | 不足しやすい |
| 来客・宿泊が多い | 一時的に不足しやすい |
例えば4人家族でも、全員が短時間で入浴する家庭と、朝晩に長時間シャワーを使う家庭では必要なお湯の量が違います。
容量が不足すると、タンクのお湯だけでは足りず、追加の沸き増しが発生しやすくなります。
「購入した頃は3人家族だったけれど、現在は5人で使っている」といった場合は、エコキュート自体に異常がなくても電気代が以前より高くなる可能性があります。
→ エコキュート370Lで4人家族は足りる?容量選びの目安を見る
→ エコキュート460Lはどんな家庭におすすめ?370Lとの違いを見る
⑦ ヒートポンプや本体が劣化・故障している
ここまで確認しても原因が見つからない場合は、エコキュート本体の劣化や故障も考えます。
特に重要なのがヒートポンプユニットです。
ヒートポンプは空気中の熱を取り込み、冷媒を利用して効率よくお湯を作っています。
この部分に不具合が起こると、
- 沸き上げに時間がかかる
- 必要なお湯を十分作れない
- エラーが出る
- 異音がする
などの症状が現れることがあります。
また、
- 温度センサー
- 制御基板
- 配管
- バルブ類
などの不具合によって正常な沸き上げができなくなることもあります。
ただし、「10年以上使うと必ず効率が落ちて電気代が高くなる」とは限りません。
使用年数だけで故障と判断するのではなく、電気代以外の症状も含めて判断することが重要です。
ヒートポンプ太郎「年数だけで買い替えを決める必要はありません。電気代の変化に加えて、沸き上げ時間や異音、エラーなどが出ていないか確認してみましょう。」
電気代が急に高くなったときのチェックリスト
「原因が多すぎて、何から確認すればいいのか分からない。」
そんな場合は、次の順番で確認してみてください。
① 前年同月の電気使用量と比較する
まず電気料金の明細を確認します。
比較するのは請求額だけではなく、使用量(kWh)です。
前年同月と比べて、
- 使用量も増えている
- 請求額だけ増えている
のどちらなのかを確認します。
請求額だけ増えているなら、料金単価などの影響が考えられます。
使用量そのものが大きく増えているなら、次へ進みます。
② 最近のお湯の使用量を確認する
次に生活スタイルを振り返ります。
- 家族が増えた
- 来客があった
- シャワー時間が長くなった
- 朝シャワーを始めた
- 浴槽にお湯をためる回数が増えた
- 給湯温度を上げた
こうした変化があれば、電気使用量が増えても不思議ではありません。
特に冬はお湯の使用量が増えやすいため、夏との単純比較は避けましょう。
③ 昼間の沸き増しが増えていないか確認する
次にリモコンや運転状況を確認します。
以前は夜間中心だったのに、最近になって昼間にも頻繁にヒートポンプが動いているなら、
- お湯の使用量増加
- 容量不足
- 沸き上げ設定
- 夜間の沸き上げ不足
などが考えられます。
特に朝の時点で残湯量が少ない場合は、夜間に十分なお湯を作れていない可能性があります。
④ リモコン設定を確認する
次に確認するのが設定です。
メーカーや機種によって名称は異なりますが、
- おまかせ
- 多め
- たっぷり
- 節約
- 沸き増し
などの設定があります。
必要以上のお湯を沸かす設定になっていないか確認してください。
ただし、電気代を下げるために沸き上げ量を減らしすぎるのもおすすめできません。
お湯が不足すれば、結局あとから沸き増しが必要になるからです。
⑤ エラーコードが出ていないか確認する
リモコンにエラーコードが表示されている場合は、そのコードの意味を確認します。
メーカーや機種によってエラー内容が異なるため、コードから原因を絞り込むことができます。
→ エコキュートのエラーコード一覧|メーカー別の原因と対処法
一時的なエラーであれば、メーカー指定の手順で復旧できるケースもあります。
ただし、同じエラーを何度も繰り返す場合は、リセットだけで使い続けず点検を検討してください。
⑥ 電気代以外の症状がないか確認する
ここが故障を見分ける重要なポイントです。
次のチェック表を使ってみてください。
| 症状 | 確認 |
|---|---|
| 使い方は変わっていないのに使用電力量が増えた | □ |
| 沸き上げに以前より時間がかかる | □ |
| お湯切れが増えた | □ |
| お湯がぬるくなる | □ |
| ヒートポンプから以前と違う音がする | □ |
| エラーコードが出る | □ |
| 昼間の沸き増しが急に増えた | □ |
| 水漏れなど別の症状もある | □ |
1つだけなら設定や使用状況なども考えられます。
複数の症状が同時に現れている場合は、機器側の不具合も疑った方がよいでしょう。
特に、
「電気代が高い+沸き上げが遅い+エラーが出る」
といった場合は、点検を検討する目安になります。
エコキュートの電気代を下げる方法
故障ではないことが分かったら、次は使い方を見直してみましょう。
小さな改善でも、毎日の積み重ねで電気代を抑えられる可能性があります。
お湯の使用量に合った沸き上げ設定にする
まずは「多め」「たっぷり」などになっていないか確認します。
毎日大量のお湯が余っているなら、必要以上に沸かしている可能性があります。
一方で、毎日お湯が足りなくなって沸き増ししているなら、設定を減らすのは逆効果です。
基本的には、各メーカーが用意している学習機能や「おまかせ」などを活用し、家庭のお湯の使用量に合わせて調整します。
入浴時間をできるだけ空けすぎない
家族の入浴時間が大きく離れると、浴槽のお湯が冷めやすくなります。
その結果、
- 保温
- 追いだき
- 高温足し湯
などを使う機会が増えます。
可能であれば家族が続けて入浴した方が、熱を逃がしにくくなります。
浴槽にはフタをする
非常に簡単ですが、浴槽のフタも重要です。
浴槽のお湯をそのまま放置すると、時間とともに熱が逃げます。
入浴まで時間がある場合や家族の入浴間隔が空く場合は、フタをして熱を逃がさないようにしましょう。
昼間の不要な沸き増しを減らす
昼間の沸き増しが頻繁に発生しているなら、その原因を確認します。
単純にお湯を使いすぎている場合もあれば、
- 沸き上げ設定
- 容量不足
- 夜間の沸き上げ不足
などが隠れていることもあります。
なお、電気料金は契約プランによって異なるため、昼間の沸き増しを一律に「高いから禁止」と考える必要はありません。
まずは現在の料金プランと運転状況を確認することが大切です。
給湯温度を必要以上に高くしない
給湯温度を必要以上に高く設定している場合は、使い方に合わせて見直す方法もあります。
ただし、機種や給湯方式によって推奨される設定は異なります。
節約だけを目的に極端に温度を下げるのではなく、取扱説明書やメーカー推奨設定を確認してください。
電気代節約でやってはいけないこと
節約したいからといって、無理に設定を変更すると逆効果になる場合があります。
沸き上げ量を極端に減らす
「作るお湯を減らせば安くなる」と考えがちですが、お湯が足りなくなれば追加の沸き増しが必要になります。
家族が必要とする量より極端に少なく設定するのは避けましょう。
毎日のように電源を切る
エコキュートは自動制御を前提として設計されています。
日常的な節約目的で頻繁に電源を切ったり入れたりする使い方はおすすめできません。
長期間家を空ける場合は、電源を自己判断で操作するのではなく、機種ごとの「休止設定」などを確認してください。
エラーを何度もリセットして使い続ける
エラーが消えたからといって、原因そのものが直ったとは限りません。
同じエラーが繰り返される場合は、
リセット → 復旧 → 再発 → またリセット
を繰り返さないようにしてください。
エラー頻発は部品の不具合を知らせている可能性があります。
→ エラーが頻発するエコキュートは交換すべき?判断基準を見る
修理が必要か判断するポイント
設定や使い方を確認しても電気代が戻らない場合は、エコキュート本体の不具合も考えます。
ただし、「電気代が高くなった」という理由だけで故障と判断することはできません。
次のような症状が重なっていないか確認してみましょう。
| 状況 | 故障の可能性 |
|---|---|
| 電気代だけ高くなった | 低い〜中 |
| 沸き上げ時間が以前より長い | 中 |
| お湯切れが増えた | 中 |
| お湯がぬるい | 中〜高 |
| 異音や振動が急に大きくなった | 高 |
| エラーコードが繰り返し出る | 高 |
| 水漏れも発生している | 高 |
| 複数の症状が同時に出ている | 高 |
特に注意したいのが、
「電気代+別の異常」
が発生しているケースです。
例えば、
- 電気代が上がって沸き上げも遅くなった
- 電気代が上がってお湯切れも増えた
- 電気代が上がってエラーも出る
- 電気代が上がって異音も大きくなった
といった場合は、単なる料金値上げや季節変動では説明できない可能性があります。
ヒートポンプ太郎「電気代だけでは故障かどうか判断しにくいです。以前と違う症状がほかにも出ていないかを見るのがポイントです。」
電気代が高い原因が故障だった場合の修理費用
エコキュートの修理費用は、故障している部品によって大きく変わります。
おおよその目安は次のとおりです。
| 修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 温度センサー | 1〜3万円程度 |
| 配管・バルブ類 | 2〜6万円程度 |
| 循環系統 | 2〜6万円程度 |
| 制御基板 | 3〜8万円程度 |
| 冷媒系統 | 5〜15万円程度 |
| ヒートポンプ関連 | 8〜20万円以上になることも |
※メーカー、型番、故障箇所、部品代、出張費などによって変わります。
電気代が高くなったからといって、必ず高額修理になるわけではありません。
センサーなど比較的軽い故障であれば、数万円程度で修理できるケースもあります。
一方で、ヒートポンプユニットや冷媒系統など主要部分の故障では修理費が高くなりやすいため、使用年数によっては交換費用との比較が必要になります。
修理と交換はどちらがおすすめ?
「故障が原因なら交換した方がいいの?」
ここで迷う方も多いと思います。
判断するときは、使用年数と修理費の両方を見るのがおすすめです。
| 状況 | 修理 | 交換 |
|---|---|---|
| 使用5年未満・軽微な故障 | ◎ | △ |
| 使用5〜9年・数万円程度の修理 | ○ | △ |
| 使用10年以上 | △ | ○ |
| 修理費5万円未満 | ○ | △ |
| 修理費10万円前後以上 | △ | ○ |
| ヒートポンプの高額修理 | △ | ○ |
| 複数回修理している | △ | ◎ |
| 部品供給が終了している | × | ◎ |
特に判断に迷いやすいのが、10年以上使用していて5〜10万円程度の修理を提示されたケースです。
今回の故障を修理できても、数年後に別の部品が故障する可能性があります。
そのため、
- 今回の修理費
- これまでの修理履歴
- 現在の使用年数
- 新品への交換費用
- 補助金の有無
まで含めて比較すると判断しやすくなります。
反対に、設置から数年しか経っておらず、センサーなど軽微な部品交換で直るなら、基本的には修理を優先してよいでしょう。
電気代が高いまま放置しても大丈夫?
季節や電気料金の値上げが原因であれば、エコキュートを修理する必要はありません。
問題なのは、故障や異常運転によって消費電力が増えているケースです。
例えば毎月2,000円余計にかかっている状態なら、
1年間で約24,000円。
3年間なら約72,000円です。
ただし、電気代が高くなったからといって、その差額すべてがエコキュートによるものとは限りません。
まず使用電力量や運転状況を確認して、本当にエコキュートが原因なのかを切り分けることが大切です。
また、
- エラーが繰り返される
- 水漏れしている
- 異音が急に大きくなった
- 沸き上げできない
といった症状がある場合は、電気代の問題とは別に早めの点検を検討してください。
10年以上使っているなら交換費用も確認しておく
エコキュートは10年以上使用していても、正常に動いているなら電気代が高くなっただけで交換する必要はありません。
一方で、
- 10年以上使用
- 電気使用量が増えている
- 沸き上げが遅い
- エラーが増えた
- 修理履歴がある
といった条件が重なっているなら、交換費用を調べておく価値があります。
重要なのは、「古いから交換」ではなく「修理して使い続ける場合と交換する場合を比較する」ことです。
例えば修理に10万円かかるとしても、その後何年使えるかは分かりません。
一方、新しいエコキュートへ交換すると初期費用は大きくなりますが、新しい機種の保証を受けられるメリットがあります。
また、交換時期によっては補助金を利用できる場合もあります。
最新エコキュートへ交換すると電気代は安くなる?
古いエコキュートから最新モデルへ交換した場合、省エネ性能の違いによって消費電力量を抑えられる可能性があります。
最近の機種では、
- ヒートポンプの高効率化
- タンクの断熱性能向上
- お湯の使用量を学習する制御
- 太陽光発電との連携
など、省エネにつながる機能が充実しています。
ただし、
「交換すれば必ず年間○万円安くなる」
とは言い切れません。
電気代は、
- 家族人数
- お湯の使用量
- 地域
- 電気料金プラン
- 設定
- 現在使用している機種
などによって大きく変わるからです。
交換を検討する場合は、本体価格だけでなく年間の電気代や保証まで含めて比較しましょう。
→ エコキュートメーカー比較|ダイキン・三菱・パナソニックの違いを見る
エコキュートの電気代についてよくある質問
Q. エコキュートの電気代が急に高くなったら故障ですか?
必ずしも故障ではありません。
冬場の気温低下、電気料金の変更、お湯の使用量増加、昼間の沸き増しなどでも電気代は高くなります。
まずは前年同月の使用電力量と比較してください。
そのうえで、異音やエラー、沸き上げ不良なども発生している場合は故障を疑います。
Q. 冬だけエコキュートの電気代が高いのは正常ですか?
冬に電気代が高くなること自体は珍しくありません。
冬は外気温だけでなく水道水の温度も下がるため、同じ量のお湯を作るにも多くのエネルギーが必要になります。
さらにシャワーや浴槽で使うお湯の量が増えれば、電気代は上がりやすくなります。
Q. エコキュートだけの電気代を確認できますか?
家庭全体の電気料金明細だけでは、エコキュート単体の消費電力量を正確に分けられないことがあります。
機種によってはリモコンやアプリで使用状況を確認できる場合があります。
まずは取扱説明書やメーカーのアプリ機能を確認してみてください。
Q. 昼間にエコキュートが動いていたら故障ですか?
故障とは限りません。
お湯が不足すると、昼間でも自動的に沸き増しを行う機種があります。
また、料金プランや設定によって運転時間は異なります。
ただし、以前はなかった昼間運転が毎日のように発生し、朝の残湯量も少ない場合は、夜間の沸き上げ状況を確認した方がよいでしょう。
Q. 毎日沸き増しすると電気代は高くなりますか?
契約している電気料金プランや沸き増しする時間帯によって変わります。
料金単価が高い時間帯で頻繁に沸き増ししていれば、電気代が増える原因になる可能性があります。
毎日お湯が不足する場合は、使用量だけでなく設定やタンク容量も確認してみましょう。
Q. 追いだきを減らすと電気代は安くなりますか?
使い方によっては節約につながります。
家族ができるだけ続けて入浴したり、浴槽にフタをしたりして熱を逃がさないことが大切です。
ただし、追いだきを極端に避けるために大量のお湯を入れ直すなど、別の方法でお湯を多く使えば必ずしも節約にはなりません。
Q. 10年以上使っていると電気代は高くなりますか?
10年以上経過したという理由だけで、必ず電気代が高くなるわけではありません。
ただし、使用年数が長くなると部品の不具合が発生する可能性は高くなります。
電気使用量の増加だけでなく、
- 沸き上げ時間
- お湯切れ
- 異音
- エラー
なども確認して判断してください。
Q. エラーコードがなくても故障していることはありますか?
あります。
すべての不具合で必ずエラーコードが表示されるとは限りません。
以前より明らかに沸き上げに時間がかかるなど、異常が続く場合は点検を検討してください。
Q. 電気代が高くなったらリセットした方がいいですか?
電気代が高いという理由だけで、むやみにリセットする必要はありません。
エラー表示や明らかな制御異常がある場合は、メーカーが案内している手順に従ってください。
リセットを繰り返しても同じエラーが再発する場合は、点検が必要な可能性があります。
Q. 電気代が高い場合は修理と交換のどちらがおすすめですか?
電気代だけでは判断できません。
使用年数、故障箇所、修理費、これまでの故障履歴などを総合的に判断します。
目安として、比較的新しい機種で軽微な故障なら修理を優先し、10年以上使用して高額修理が必要なら交換費用も比較するとよいでしょう。
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電気代が高くなった原因をさらに詳しく調べたい場合は、症状に合わせて次の記事も参考にしてください。
まとめ|電気代が高くなったら「料金・使い方・機器」の順番で確認
エコキュートの電気代が急に高くなったからといって、すぐに故障と判断する必要はありません。
まず確認したいのは、
- 電気料金単価が変わっていないか
- 冬など季節の影響ではないか
- お湯の使用量が増えていないか
- 昼間の沸き増しが増えていないか
- 沸き上げ設定が変わっていないか
といったポイントです。
そのうえで、
- 使用電力量が明らかに増えた
- 沸き上げが遅くなった
- お湯切れが増えた
- 異音がする
- エラーが出る
といった症状が重なっている場合は、機器側の不具合も考えます。
ヒートポンプ太郎「『請求額が上がった=エコキュート故障』ではありません。前年同月の使用電力量を比較してから、運転状況やほかの症状を確認すると原因を切り分けやすくなります。」
10年以上使用していて高額な修理が必要になった場合は、修理だけで決めず交換費用も確認しておくと判断しやすくなります。
電気代が戻らず故障が疑われるなら、修理費と交換費用を比較
ヒートポンプや制御基板などの故障では、修理費が数万円から10万円以上になるケースがあります。
特に10年以上使用している場合は、今回修理しても別の部品に不具合が発生する可能性があります。
交換を検討する段階になったら、
- 本体+工事の総額
- 追加工事費
- 保証期間
- 補助金対象機種か
- 工事業者の対応内容
まで比較して判断しましょう。
1社だけで決めるのではなく、2〜3社程度の見積もりを比較すると価格差や保証内容も分かりやすくなります。